「将来つきたい職業」は近年でも男女差が顕著に現れる項目だが、2021年の高校生男子はどのような職業に興味を持っているのだろうか。

男子の全体ランキングは1位「エンジニア・プログラマー（機械・技術・IT系）」（11.3％）、2位「公務員」（7.0％）、3位「会社員」（5.0％）となった。女子全体のトップ20のランキングと比較すると、共通して人気の職業は「エンジニア」「公務員」「会社員」「学校の教師・先生」「医師（歯科医師含む）」「国際協力関係」「保育士・幼稚園教諭」「芸能人」「起業家」である。

1位の「エンジニア・プログラマー（機械・技術・IT系）」（※1）は男子・全学年で1位に選ばれているが、2021年は高校1年生女子でも「学校の教師・先生」と並んで1位となっている点は興味深い。今後も男女問わず、このような職種の人気は上がっていく可能性は十分に考えられる。

次いで人気の高い「公務員」は、高校1、2年生で2位に選ばれているものの、高校3年生になると7位まで順位を落とし、「会社員」と入れ替わる点が興味深い。一方で男子全体ランキング3位の「会社員」は学年が上がるにつれて順位を上げ、前回調査時（5位（3.3％））と比較して3位（5.0％）まで順位を上げた。「会社員」は2021年の女子のランキングで初めて登場したことからも、その人気の高さがうかがえる。昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたテレワーク等の働き方改革を受けて、家族の働く姿を間近に見る機会が増えたこと等が影響しているのだろうか。

その他2021年度調査の特徴としては、全学年に「YouTuberなどのネット配信者」がランクインしていることである。前回調査では高校3年生で11位（2.0％）にランクインしているのみだったが、今回は全学年で一定数の人気を得ているようだ。この特徴は高校生女子にはみられない。