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将来つきたいと思っている職業は何ですか。
【図21】女子全体ランキング
【図22】女子学年別ランキング(2%以上)
「将来つきたい職業」は近年でも男女差が顕著に現れる項目だが、2021年の高校生女子はどのような職業に興味を持っているのだろうか。
女子の全体ランキングは1位「公務員」(5.0%)、2位「看護師」(4.7%)、3位「薬剤師」(4.3%)となった。男子全体のトップ20のランキングと比較すると、共通して人気の職業は「エンジニア」「公務員」「会社員」「学校の教師・先生」「医師(歯科医師含む)」「国際協力関係」「保育士・幼稚園教諭」「芸能人」「起業家」である。高校生になると、小学生よりも男女共通で人気の職業が増えるようだ。
1位の「公務員」は前回の2018年度調査 で8位(3.0%)であったことから、2021年では 大幅に順位を上げたことになる。さらにこれと同様の傾向があるのは4位「会社員」で、前回調査ではトップ20にランクインすらしていなかった。男子の全体ランキングでも、「会社員」は学年が上がるにつれて順位を上げるなど、その人気の高さがうかがえる。昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた働き方改革を受けて、家族の働く姿を間近に見る機会が増えたこと等が影響しているのだろうか。この他、「医師(歯科医師含む)」や「福祉の仕事」も2018年と比較して順位を上げている点も2021年調査の特徴である。
男女の全体ランキングで1位となった「エンジニア・プログラマー(機械・技術・IT系)」は男子人気に後押しされているものの、高校1年生女子で「学校の教師・先生」と並んで1位にランクインしている点は興味深い。デジタルスキルの重要性が社会的に注目され、GIGAスクール構想や新学習指導要領のもと「情報」に関する新科目が設置されるなどの外的要因の影響が考えられる。職業意識の男女差を乗り越え、自分の関心のある方向へどんどん挑戦してほしいものである。