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【図27】ふだん家のどこで学習することが多いですか。
学習環境は成績との関係性について各種メディアでも語られるなど、関心が高いテーマである。小学生はリビングで勉強する割合が高いことがわかったが、高校生はふだん家のどこで勉強しているのだろうか。
全体では「自分の部屋(ひとり)」が男女ともに1位で60.2%であることがわかった。男女別にみると、男子は70.0%で、女子の50.3%に対して20ポイントほど高いことがわかる。
一方、2位の「リビングダイニング」の割合は男子の18.0%と比較して女子は36.3%となり、特に高校1年女子だけでみると「リビングダイニング」が「自分の部屋(ひとり)」を上回る46.0%で1位となっている。同じ高校1年男子の「リビングダイニング」(20.0%)と比較すると、2倍以上の差である。男女ともに学年が上がるにつれて「リビングダイニング」の割合が下がっていくものの、家での学習場所は男女で異なる傾向があることが読み取れる結果となった。
家での学習環境に影響するものは、発達段階の個人差、親との関係性、きょうだいの有無、住環境の構造、ゲームやテレビといった勉強以外の誘惑など、様々な要因が考えられるが、高校生においては、物理的な要因以上に、自立した大人に向けての意識の変化や親との距離感など、心理的な要因の影響も大きいのではないだろうか。また高校生になると、家以外の場所で学習する機会が増えることも考えられるため、その点を含めた学習環境の傾向も気になるところである。