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【図30】(新型コロナの流行が進路選択に影響した人対象)
具体的にどのような影響がありましたか。(複数回答可)
「新型コロナ流行の進路への影響(程度)」調査によると、新型コロナウイルスの感染拡大は、およそ4割の高校生の進路選択に影響を及ぼしたことがわかったが、具体的にはどのような影響があったのだろうか。
進路選択に影響が「あった」と答えた239人を対象に行った調査によると、1位は「地元の学校・就職先を志望する気持ちが強くなった」(26.4%)となったが、その一方で「地元以外の学校・就職先を志望する気持ちが強くなった」も4位(17.6%)に入っている。2位は「学力への影響で志望校や進路を変更した」(23.0%)、3位は「部活動や課外活動への影響で志望校や進路を変更した」(18.0%)となっている。
男女別にみると、地元を志望する気持ちが強くなった男子は女子より9ポイント高く、反対に、1.8ポイントの差ではあるが地元以外を志望する気持ちが強くなった女子は男子よりも多かった。気になるのは、高校1年生では「学力への影響」が31.0%で1位になっている点だ。また、「費用」や「家族」の関係により、志望校や進路を変更した高校生が13.4%いることも見逃せない。
学業のみならず、新型コロナウイルスの感染拡大による部活動や課外活動などの制限も、進路や志望校に影響を及ぼしている。高校生が、新型コロナウイルス感染拡大前と同等の学習や経験の機会を得られるような工夫が待たれる。