TOP > 白書シリーズWeb版 > 中学生白書 > 2020年8月調査

白書シリーズWeb版

中学生白書Web版 2017年8月調査

【調査テーマ】「中学生の日常生活・学習に関する調査」

10.その他
気になる社会課題
★身近な「環境・エネルギー」の問題に関心が高い

【図37】とくに関心がある社会課題は何ですか。(5つまで)

↑クリックすると大きな図が見られます

中学生が関心を持っている社会課題は、どのようなものだろうか。

社会課題を示すテーマの中から、とくに関心がある項目を5つまで選んでもらった。選択肢には「SDGs」に関するテーマが多く含まれており、「『SDGs』の認知度」調査では中学生全体の認知度は33.8%であったが、例え「SDGs」という言葉は知らなくても、それに関する具体的な社会課題には多くの生徒が関心を持っていることがわかる。回答者600人のうち「あてはまるものはない」と回答した90人をのぞいた510人で、1668の回答があり、1人平均3.3個の課題に関心を示している。

選ばれた課題を見ると「環境・エネルギー」の割合が最も高く、46%と半数近くの中学生が男女を問わず関心を持っていることがわかった。続けて「貧困」「戦争」の課題を3人に1人以上が挙げている。「貧困」については、日本国内でも近年改めて社会問題としてとらえられているが、中学生が身近な問題としてとらえているのかはこの調査だけでは読み取れない。互いに密接に関わり合う社会課題に対し、これからの時代を担う子どもたちには、是非積極的に幅広い関心を持ってもらいたい。