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白書シリーズWeb版

中学生白書Web版 2017年8月調査

【調査テーマ】「中学生の日常生活・学習に関する調査」

9.新型コロナによる休校について
オンライン学習の良い点
★6割近くの生徒が「オンライン学習は、登下校しないから良い」点を評価

【図25】(休校中にオンライン学習をした人対象)
オンライン学習について、良いと思う点は何ですか。(複数回答可)

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オンライン学習は、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う休校措置をきっかけに、多くの学校で急遽導入されることになった。この期間にオンライン学習をした56.7%の中学生は、オンライン学習のメリットをどのように捉えたのだろうか。

最も評価された点は「登下校しなくて良い」(57.6%)であり、次いで「自分のペースで学習できる」(48.2%)となった。小学生の回答と比較すると、1位と2位が入れ替わった結果となった。一般的に、小学生に比べて中学生は通学距離・時間が長くなることから、コロナ禍中の登下校にかかる心理的負担がより大きく表れた結果かもしれない。

ただし、学年別で見ると1年生だけが男女ともに「自分のぺースで学習できる」が「登下校しなくて良い」を上回ってトップとなり、小学生と同じ傾向を示した。単純に、中学1年生はまだ小学生と感覚が近い、という見方もできるだろうが、中学校での学習ペースにうまく対応できるかどうか不安を覚える時期に、自分のペースで進められるオンライン学習に取り組んだ体験がポジティブに評価された結果と捉えることもできる。

この他、高校受験を控えた3年生で「復習がしやすい」「質問がしやすい」との回答が他学年より多くなっている点も興味深い。