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白書シリーズWeb版

中学生白書Web版 2017年8月調査

【調査テーマ】「中学生の日常生活・学習に関する調査」

9.新型コロナによる休校について
オンライン学習の悪い点
★ハード・ソフト両面の整備が急務!

【図26】(休校中にオンライン学習をした人対象)
休校期間中に取り組んだ学校や塾のオンライン学習について、良くなかったと思う点は何ですか。(5つまで)

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オンライン学習は、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う休校措置をきっかけに、多くの学校で急遽導入されることになった。この期間にオンライン学習をした56.7%の中学生は、オンライン学習のデメリットをどのようにどう捉えたのだろうか。

調査の結果、最も多く該当したのが「集中できない」(29.1%)、次いで「目が疲れる」(28.5%)であった。このほか、インターネット環境や機器トラブルに関するデメリットを挙げた生徒は50.7%(合算値)と約半数に上った。小学生(合算値66.8%)と比較すると減少しているものの、こうした学習内容に直接関係のないストレスは、特に受験を控えた中学3年生にとっては、大きなストレスになったのではないだろうか。

これらハード面での環境整備は現在全国的に急ピッチで進んでいる一方、「授業がわかりにくい」(19.4%)(「集中できない」(29.1%))といったソフト面の課題も見て取れる。個々が使用する通信機器の種類を考慮しつつ、集中が途切れないような仕掛けがハード・ソフトの両面で求められている。