第七回
「やれやれ、すなおにぼくをそんけいしていると言えばいいものを」
ショーンは胸を張る。
「そんけい? それはないでしょ」
ベルがヒラヒラと手のひらをふった。
「こんじょうなしのへっぽこ貴族(きぞく)のくせに」
「へっぽこ貴族とはなんだ! ていうか、ぼくはアーエスに話をしている! ひねくれ女のお前が答えるな!」
「ひねくれ女って何よ! レディに対して失礼ね!」
「どっこがレディだ!」
にらみ合うショーンとベル。
「……ふう」
二人の様子にアーエスは、小さく肩をすくめる。
「先が思いやられるかい?」
アンリがアーエスにささやく。
「……ん」
アーエスはうなずき、ほんの少し、笑みをうかべて見せた。
(おわり)
…運命のきずなで、かたくむすばれた3人組…。
ケンカもするけど、おたがいのことがだれより大好きな3人組の物語は、
トリシアの本編へと続いていくよ!
ここまで読んでくれたあなた、どうもありがとう☆
次回の連さいも、お楽しみにね!!