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【図3】あなたが放課後、テレビを見る時間はどれくらいですか。
子どもを取り巻く生活環境は、めまぐるしく変化している。最近ではゲームに加え、YouTubeなどのネット動画に夢中になる子どもも多い。では子どもの生活の中でテレビの位置づけは、どのように変化しているのだろうか。全体の平均視聴時間は、1時間19分で、学年別、男女別でもこの数字はあまり変わらない。しかし2013年の調査と比較してみると、2013年では2時間以上テレビを見る子どもが、男子42.8%、女子46.3%だったのに対し、2016年調査では、男子15.8%、女子17.5%と激減し、子どものテレビ離れが進んでいることが明らかになった。一方1時間未満のグループを比べてみると、2013年が41.2%、2016年が41.1%と、ほぼ同じであった。つまり両者の中間、1~2時間の子どもが大きく増えているわけだ。テレビを見ていた時間は、近年急速に子どもたちにも浸透したインターネットやラインなどの多様なメディアに分散したと考えてよいのではないだろうか。家族で見ることも多いテレビが、家族間のコミュニケーションに一定の役割を果たしていたのに対し、新しいメディアはこうした家族のつながりを希薄にすることも懸念される。家庭での子どもの過ごし方の変化は、今後の家族のあり方にもつながっているといえるだろう。