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小学生白書Web版 2019年8月調査

【調査テーマ】「小学生の日常生活・学習に関する調査」

4.日常生活について
読書量/月
★読書量は平均3.1冊/月。30年前の約3分の1に激減!

【図11】1か月にどれくらい本を読みますか。

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小学生は1か月にどれくらい本を読んでいるのだろうか。

調査結果を見ると、1か月に平均3.1冊読んでいることが分かった。ちょうど30年前の1989年度調査※1)時は平均9.1冊であったことから、約3分の1に減少していることが分かる。

男女別に見ると、男子の平均は2.8冊、女子の平均は3.4冊。2~6年生の各学年において、女子が若干上回っているようだ。

学年別に見ると、最も多いのは小学1年生の3.8冊で、学年が上がるにつれて読書冊数は減少傾向にある。3年生になると1か月に1冊も「読まない」子どもが4人に1人になる。

読書時間が減少する要因について、高学年においては塾や習い事に通う子どもが増えたり、低学年・中学年に比べて授業時間が増えたりするなど、読書の時間が取りづらくなることや、30年前に比べてYouTubeの視聴など新たな娯楽が出てきたこともあろう。

また、スマホ・ケータイの利用時間の関連も推測される。モバイル社会研究所が関東1都6県在住の小学4年生~中学3年生を対象に行った調査(※2)において、スマホ・ケータイで「通話機能を利用」したり「メール利用」したりする割合は学年が上がるにしたがって増えていく傾向があることが分かっている。

※1 1989年度(平成元年)調査は、2019年度調査とは母数と母集団形成方法が異なるため、統計的に厳密な比較は難しい。

※2 (出典)株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所、「第4章 子どものスマホ・ケータイ利用」[資料4-6]・[資料4-7]、『ケータイ社会白書2019年版』