小学生の子をもつ保護者が、生活面で小学校入学前にわが子に身につけさせておけばよかったと思っていることはなんだろうか。

全体をみると、1位は「挨拶ができる」（59.8％）であり、幼児の調査結果「入学前に身につけておきたいこと（生活面）」と上位の項目は同じで、小学1年生の割合が最も高かった。「挨拶」については、各学年で53～65％と差はあるものの、小学1～6年生のどの保護者でも「子どもに身につけてほしい」ものとして、重視していることがうかがえる。

学年別にみてみると、「毎日決まった時間に起き、寝ることができる」「交通ルールを守れる」「1人で着替えができる」は小学１年生で高い割合が見られ、特に男子を持つ保護者のポイントが高かった。

また、「友だちと仲良く遊べる」「自分の気持ちを表現できる」「先生や友だちの話を最後まで聞ける」は2年生で最も高く、特に、男子は「自分の気持ちを表現できる」、女子では「友だちと仲良く遊べる」と回答した保護者が多かった。
ここ数年のコロナ禍において、子どもたちの活動・生活スタイルにも大きな変化があり、 学校生活や遊び、会話などに制限があるなかで過ごすことが増えた。小学校入学後の友人との関わり方やコミュニケーションの様子を見守るなかで、保護者の心配・不安な気持ちが強まっているのかもしれない。