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2015 12月
12月
①パイプ
②スエルペダル
③ストップレバー ④コンビネーションボタン
③ストップレバー
パイプオルガンは、鍵盤を押して風を“パイプ” に送り、空気を振動させて音を出します。足元の“スエルペダル” を踏むことで、音量の調節が可能です。演奏台の左右に、丸いボタンのようなものがいくつも並んでいるのを見たことはありませんか? それが、“ストップレバー” です。これを引くことで、さまざまな楽器の音色に変えることができます。演奏中に何度もストップレバーを操作するのは大変なので、音色の組み合わせを記憶させる“コンビネーションボタン” が鍵盤の下などにあります。このボタンは、押すと記憶した複数のストップレバーを作動させることができる、優れものなのです! ちなみに、パイプオルガンがある音楽ホールのウェブサイトには、「ストップリスト」が掲載されていて、出すことのできる音色を一覧で見ることができます。 クリスマスシーズン、パイプオルガンの演奏を聴く機会が増えますね。コンサートに出かける前に、ストップリストをチェックしてみてはいかがでしょうか♪
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11月
①オーボエ ②ファゴット
③カスタネット ④スーザフォン
④スーザフォン
スーザフォン「sousaphone」は、生涯に130曲ものマーチを残し、「マーチ王」と呼ばれたアメリカの作曲家スーザに由来します。作曲家でありながら、バンドの指揮者としても活躍した彼は、チューバをマーチング・バンドで歩きながら演奏できるよう、改良しました。それが身体に管を巻きつけたような形と、演奏者の頭上にある大きなベルが特徴のスーザフォンです。
ちなみに、オーボエはフランス語で「haut-bois」。“高い木”という意味です。ファゴット「fagotto」はイタリア語で“薪を束ねたもの”という意味で、大きさの違う2本の管がくっついている形に由来しているようです。カスタネットは、栗の実を二つに割ったような形に見えることから、スぺイン語で“栗の実”を意味する「castaña」に由来します。
10月
①ぞう ②くま
③カンガルー ④かっこう
②くま
動物園では定番のくまですが、《動物の謝肉祭》には登場しません。登場する生き物は、ライオン、めんどり&おんどり、らば、かめ、ぞう、カンガルー、耳の長い登場人物、かっこう、ピアニスト、白鳥です。ほかにも、水族館、大きな鳥かご、化石があり、最後にこれまでの生き物たちのモチーフが登場しフィナーレとなります。《動物の謝肉祭》は、途中で有名な曲が登場したり、しゃっくりのような表現があったり、わざと下手に聴こえるように音をずらす表現があったりと、おもしろい演出が随所に施されています。ぜひ全曲聴いてみてください♪
9月
①3つのヴァイオリンと通奏低音のための
カノンとジーグ ニ長調
②3つのヴァイオリンと通奏低音のための
カノンとアルマンド ニ長調
③3つのヴァイオリンと通奏低音のための
カノンとサラバンド ニ長調
①3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調
みなさんも耳にしたことのある、あのメロディは、実はこの曲の前半部分の「カノン」であり、後半には「ジーグ」が存在します。「カノン」のゆったりとしたメロディとは打って変わり、「ジーグ」は軽やかなメロディが印象的。こちらも素敵な曲なので、ぜひ聴いてみてくださいね♪
8月
①ドヴォルザーク
②ドニゼッティ
③ドビュッシー
③ドビュッシー
ドビュッシーの日本好きは、19世紀後半にヨーロッパで見られた日本趣味“ジャポニズム”の影響を受けています。彼が子どもの時には、すでにフランスでジャポニズムが強い影響力を持っていました。印象主義音楽の代表作ともいえる管弦楽曲《海―管弦楽のための3つの交響的素描》の初版スコアの装丁として希望した絵は、葛飾北斎「富嶽三十六景」のひとつ、『神奈川沖浪裏』であり、模写が採用されました。ドビュッシーの思い描いた《海》は、『神奈川沖浪裏』のような風景だったのかと思うと、日本人に生まれたことを誇りに思いますね♪
7月
①古代ギリシャの祭り
②フランスの街の名前
③サティ行きつけの喫茶店の名前
①古代ギリシャの祭り
古代ギリシャの祭り“ジムノペディア”は、裸で踊り神々をたたえる祭典のことで、サティはこの祭りの様子が描かれた壺を見て「3つのジムノペディ」を作曲しました。踊り自体はとてもにぎやかなで、死人がでるほど激しいとか。ゆったりとしたこの曲からは想像もつかないところがおもしろいですね!
6月
①Hachaturian
②Khachaturian
③Xhachaturian
②Khachaturian
“ハチャトゥリャン”なのに、英語にするとなぜKからはじまるのか、疑問に思った方もいらっしゃると思います。“ハチャトゥリャン”は、キリル文字で“Хачатурян”と書きます。最初の“Х”は「ハー」と発音し、ロシア語の発音だと、口を開けて、舌の奥のほうを上げて上あごとの空間を狭くし、のどの奥から勢いよく息を出すようにします。この発音を英語で表すと「Kha」となるため、“Khachaturian”になります。“Х”からはじまる言葉は、日本のハ行の感覚で発音しても、現地の人には伝わりにくいそうです。日本語には無い発音なので難しいですが、ロシアに行くことがありましたら、“Х”からはじまる言葉には気を付けてくださいね!
5月
①ワーグナーの家の応接間
②ワーグナーの別荘の2階
③ワーグナーの家の階段
③ワーグナーの家の階段
意外な場所ですね(笑)この曲は、ワーグナーの息子ジークフリートが生まれた喜びを表現したもので、ワーグナーは、妻コジマの誕生日に、この曲の演奏をサプライズプレゼントしました。コジマがまだ眠っているときに、寝室の隣の階段にこっそり演奏者を配置、午前7時30分に演奏を開始したそうです。ちなみにチューニングは台所でコジマに気づかれないよう行いました。コジマはサプライズに感激!ふたりの娘は階段での演奏を面白がり、この曲を「階段の音楽」とか「はしご段の音楽」と呼んだそうです。演奏のサプライズなんて、ロマンチックですよね!参考にしてみてはいかがでしょうか(笑)
4月
①ライラック
②スズラン
③バラ
①ライラック
ラフマニノフは「12 の歌《リラの花》Op.21-5」という歌曲を残しています。「リラ」とは「Lilac」、つまり「ライラック」のこと。ラフマニノフ自身もこの曲を気に入っていて、後にピアノ独奏曲に編曲したそうです。とてもきれいな曲なので、ぜひ聴いてみてください♪
ところで、ラフマニノフとライラックには、こんなエピソードが。あるコンサートで、ラフマニノフに贈り主不明のライラックの花束が届きました。それ以来、彼が演奏するたびにライラックが贈られるようになったそうです。1918年にロシアから亡命した際にも、鉄道の車室のテーブルにライラックの花束が置かれていたとか…。誰がラフマニノフにライラックを贈ったのか、気になる方は調べてみてくださいね。
3月
①演奏者が順番に泣き出す
②演奏者が順番に退場する
③演奏者が順番に眠るふりをする
②演奏者が順番に退場する
ハンガリーの大貴族エステルハージ侯爵に楽長として仕えていたハイドンは、侯爵の建てた居城に、家族とともに暮らしていました。しかし、楽団の中で家族とともに暮らすことを許されていたのは、ハイドンと3人の楽員だけ。多くの楽員は、夏の数か月間を家族と別れて侯爵の城に滞在しなければいけませんでした。辛さに耐えかねた楽員は、ハイドンにこの生活を変えるよう訴えました。
そこで、彼が考えたのは《告別》の最後に演奏者ひとりずつ演奏を終えて、譜面台のろうそくを消して退場するという演出でした。ごくわずかだけの演奏者が残り、寂しく演奏をすることで、楽員たちの心情を表そうとしたのです。この演奏を目の当たりにしたエステルハージ侯爵は、翌日には楽員に休暇を与えました。気になる方は、ぜひ動画を探してみてください♪
2月
①メンデルスゾーン②ワーグナー
③シューマン
③メンデルスゾーン
選択肢の3名はみな同年代に活躍した作曲家ですが、「19世紀のモーツァルト」と呼ばれたのは、劇音楽《真夏の夜の夢》Op.61の「結婚行進曲」でおなじみのメンデルスゾーンでした。彼は、幼少のころから音楽において天才ぶりを発揮し、14歳の頃にはすでに100曲以上もの作品を生み出しています。メンデルスゾーンを「19世紀のモーツァルト」と呼んだのは、シューマンでした。
ちなみに、ワーグナーのオペラ《ローエングリン》に登場する「婚礼の合唱」も結婚式のBGMに良く使われていますね。“婚礼”に関する曲が登場する《真夏の夜の夢》と《ローエングリン》は、果たして両方ともハッピーエンドなストーリーなのでしょうか?気になる方は調べてみてくださいね。
1月
1月27日はモーツァルトの誕生日!
①アース②ヴィーナス
③ジュピター
③ジュピター
700曲以上もの作品を書き残し、35歳という若さで生涯を終えたモーツァルト。速筆家だった彼は、<最後の三大交響曲>と呼ばれる「交響曲第39番変ホ長調」「交響曲第40番ト短調」「交響曲第41番ハ長調」の3曲を、約1か月半で書き上げたそうです。「交響曲第41番ハ長調」の「ジュピター」という愛称は、作曲家ザロモンによって付けられました。「ジュピター」は、ギリシア神話の最高神「ゼウス」の英語名。その名にふさわしい、重厚な雰囲気が印象的です。1年の幕開けに、「交響曲第41番ハ長調《ジュピター》」を聴いてみてはいかがでしょうか。
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