低学年から高学年まで一貫して、人気者の第一条件は「面白いこと」（42.8％）であるようだ。低学年は男女ともほぼ同じ数値だが、高学年になると男子はその値が50％に近くなる一方、女子は30％台に減少している。これは全体で2位の「運動神経が良いこと」にも同様の傾向がみられる。

男子では「面白いこと」「運動神経が良いこと」に回答が集中し、高学年では1位「面白いこと」と3位「思いやりがあること」の差は20～30％ある。すなわち、男子が思う人気者の条件は、なんといっても「面白くて運動神経の良いこと」というわけだ。一方、高学年女子では1位から3位までに10ポイント以上の差がない。男子と女子を比べると、女子のほうが人気者の定義が多様化しているようだ。

さらに男女で異なる結果が出ているのが、総合6位の「おしゃれなこと、新しいものを持っていること」だ。男子3.3％に対し、女子は14.3％と大きな差がついた。また、全体で5位の「見た目がかっこいい、かわいいこと」は、高学年女子では2位である。

もっとも男女差がひらく項目に着目すると、「運動神経が良いこと」は男子が女子を11.5ポイント上回り、「おしゃれなこと、新しいものを持っていること」は女子が男子を11ポイント上回る結果となった。