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高校生白書Web版 2018年9月調査

【調査テーマ】「高校生の日常生活・学習に関する調査」

7.学習について
将来役に立つと思う教科
★将来役に立つと思う教科は「外国語」がトップ

【図36】学校の授業で将来役に立つと思う教科は何ですか。

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好き・嫌いとは別に、高校生が「将来役に立つ」と考えている教科は何だろうか。

調査では、1位「外国語」(28.5%)、2位「国語」(17.8%)、3位「数学」(14.0%)、4位「家庭」(9.7%)、5位「情報」(7.0%)という結果になった。「外国語」は2位「国語」に10.7ポイントの差をつけてのトップである。背景として、現代社会のグローバル化や、東京オリンピック・パラリンピックの開催などがあることが想像に難くない。「好きな教科・嫌いな教科」の調査で「外国語」は、好きな教科の5位、嫌いな教科の2位であった。高校生は、将来の必要性と外国語への苦手意識の間でジレンマを抱えているようである。

2018年度調査で小学生に同様の調査を行った結果、1位は「算数」、2位は「国語」であった。小学校の算数と高校の数学を直接比較することはできないが、高校で「数学」が3位に留まったのは、選択制が加わり、学習内容の専門性も高まると「数学」がどのように役に立つのか見えにくくなる可能性が考えられる。また、“将来役に立ちそう”ではあるが受験に際して“必要ない”と考えた場合もありそうだ。

男女別に見ても「外国語」は1位(男子26.0%、女子31.0%)であるが、他の教科はどうだろうか。男子の2位は「数学」(17.7%)、3位「国語」(14.0%)、4位「情報」(10.0%)、5位「理科」(5.7%)である。一方、女子の2位は「国語」(21.7%)、3位「家庭」(14.0%)、4位「数学」(10.3%)、5位「理科」(6.0%)である。「将来役に立つ」という点で、2位以降は男女の認識が異なっている。

また、「情報」に関しては、2022年からの新学習指導要領が再編され、高校生全員がプログラミングを学ぶようになる。それ以前に2020年度には小学校でプログラミング教育が導入される。このような教育の変化のもと、教科の好き嫌いとともに「将来役に立つ」という意識変化への影響にも注目したい。