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【図37】現在学校で学んでいることは、将来あなたが社会で生きていくうえで役に立つと思いますか。
「将来役に立つと思う教科」では個別の教科の観点から質問したが、ここでは学校で学んでいることそれ全体に対する高校生の認識を尋ねた。
「とても役に立つと思う」「まぁまぁ役に立つと思う」を合わせた「役に立つと思う・計」は69.7%、「あまり役に立たないと思う」「ほとんど役に立たないと思う」を合わせた「役に立たないと思う・計」は30.3%であった。約7割は「役に立つ」と捉えている一方、学年が上がるにつれて「役に立たないと思う・計」の割合が増加している。特に男子はその傾向がはっきりと表れており、高校1年生男子と高校3年生男子では「役に立つと思う・計」の割合と「役に立たないと思う・計」の割合が14ポイント入れ替わっている。学年が上がるにつれて学習の難易度が上がること、また受験を控える高校生にとっては受験に特化した学習や成績のプレッシャーが増すこと等が、このような認識につながっているのかもしれない。
移行期間を経て2022年度から年次進行で実施される高等学校新学習指導要領では、「知識・技能」だけではなく、それらを状況に応じて実際に使うことができるかどうかに力点が置かれている。多くの高校生にとって、学んだことをアウトプットする「資質・能力」を身に付けることが重要となることが今後、高校生の学習に対する認識に大きな影響を与えていくだろう。