「将来つきたい職業」は、男女差が顕著に表れる項目である。では、小学生男子は将来どんな職業につきたいと思っているのだろうか。

1位から5位までが「プロサッカー選手」、「警察官」「プロ野球選手」「YouTuberなどのネット配信者」「運転士」で占められるのは2018年以降変わらない。2019年度調査で「YouTuberなどのネット配信者」が本調査開始以降初めて男子ランキング1位となったが、今年は4位（4.7％）に落ち、2010年～2018年に1位を続けていた「プロサッカー選手」（6.0％）が返り咲きする結果となった。

一方、順位に急上昇がみられるのは、10位「eスポーツプレーヤー・プロゲーマー」（2.2％）である。2019年は23位であったが、2020年は4年生（8位）、5年生（2位）、6年生（6位）と高学年で人気が高い。しかし1日の中でゲームをする時間についての調査結果を見ると、2020年は46分となっており、2019年度調査時の45分、2018年度調査時の40分と比べて劇的に増えたということはない。

最後に、「わからない」と答えた小学生男子は1～3年生で30％前後、4～6年生で40％近い結果となった。好きなもの・得意なことを見つけて将来の夢を描く子がいる一方で、高学年になるにつれ、自身が何をやりたいのか、迷い出す子が増えるようだ。この傾向は女子も変わらない。