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【図32】休校期間中、1日のうち学習に取り組む時間を決めていましたか。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校期間中、家庭学習を余儀なくされた子どもたちは、学校のように時間割がない学習環境の中で、どのように学習管理をしていたのだろうか。
学習管理の中には、まず「学習に取り組む時間を決める」ということがあるが、「決めていたし、守ることができた」、「決めていたが、あまり守ることができなかった」という、計画は立てていたという意図の回答は、全体・男女別・学年別で見ても、全て60%を超えている。
また、学習管理をするなかで、実際の計画に沿って進めたり、自分の勉強への意欲をコントロールしながら課題を達成したりするという点で「決めていたし、守ることができた」と「決めていないが、問題なく学習に取り組めた」割合は、学年が上がるにつれて減っていくことがわかる。一方、「決めていないし、学習する時間は普段より減った」割合は、学年が上がるにつれて上がっている。
これらの調査結果から考えられるのは、学年が上がるほど、学習を管理することが難しくなっているということである。2019年度調査での保護者に対する質問「お子さまの学習管理をどのようにしていますか。」をみても、学年が上がるにつれて「特に管理していない」割合が上がっていくことがわかっている。学年が上がるにつれて、学習管理は子ども本人に任されるが、子どもたち自身は学習管理の方法がまだ十分に身についていない状況で、この未曾有の事態を迎え、休校期間中も学習管理に苦慮していた可能性が考えられる。