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【図8】1か月にどれくらい本を読みますか。
生活環境の変化や様々なメディアの発達・普及などにより、国民の「読書離れ」「活字離れ」が指摘される中で、小学生は1か月にどれくらい本を読んでいるのだろうか。
調査結果をみると、小学生全体では1か月に平均2.9冊読んでいることがわかる。これは2014年度調査の平均5.6冊と比較すると、約半分の冊数である。学年別で最も多いのは小学1年生の3.6冊で、男女ともに学年が上がるにつれて読書冊数は減少傾向にあり、小学6年生では2.0冊となる。
男女別にみると、男子全体の平均は2.5冊、女子全体の平均は3.2冊で、小学3年生を除き、女子の方が男子よりも読書量が上回る結果となった。2021年度調査の「好きな教科」によると、「国語」は男子で4位(7.8%)、女子で1位(16.0%)に選ばれている。一方、「嫌いな教科」で「国語」は男子で1位(29.8%)、女子で2位(12.0%)であった。男女の読書量の差は、「国語」の好き・嫌いの割合とも関係している可能性がある。
また、1か月に1冊も本を読まない小学生は29.3%いることがわかった。2014年度調査時に「読まない」と答えた小学生が15.4%であるのに対して、7年間かけてその数が約2倍に増えたことになる。小学生全体で、男子の3人に1人が、女子の4人に1人が1か月に1冊も本を読んでいない結果となった。