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12月
おすすめ!クラシックのクリスマス曲2015〜ヘンデル作曲(ミサイア)を聴いてみましょう〜
もうすぐクリスマス! クリスマスの音楽を耳にすると、心がわくわくしてきませんか? 今回は、昨年ご紹介した「くるみ割り人形」とともにクリスマスに欠かせない音楽のひとつ、オラトリオ《メサイア(救世主)》に注目してみようと思います。
この曲は、ドイツ生まれでイギリスに帰化した作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685~1759)の作品で、ヘンデルの最高傑作と言われています。《メサイア》というタイトルがピンとこない方…、「ハレルヤ・コーラス」はご存知ですよね。華やかな「ハレルヤ・コーラス」は、《メサイア》の中の1曲です。
●作品情報
演奏時間: およそ2時間半
楽譜頁数:本人直筆譜は259ページ(!)→音符ではなく暗号で記された部分もあるとか…
作曲期間:1741年8月22日~9月14日→なんと24日間の超短期間!
●「メサイア」ってどんな曲?
「メサイア」とは、「神から選ばれた支配者」「悩める者の解放者」=「救世主」を意味する、ヘブライ語「メシア」の英語読みです。
このような3部構成で、救世主キリストの一生を事実のままに描いただけではなく、全人類の救世主としてキリストの存在を強く訴えかける…という内容が表現されています。
●なぜ、クリスマスに演奏されるの?
初演は1742年4月(ダブリン)、再演は1743年3月(ロンドン)に行われました。再演を重ねるうちに演奏が大規模に、そして華やかになっていったことから、祝福・祭りというニュアンスが重要視されていったため、いつの間にか、キリスト生誕を祝福するクリスマスの時期に演奏されるようになったそうです。また、ロンドンのチャリティー・イベントの一環で、ヘンデル自身も児童養護施設のためにこの時期に演奏していたことから、世界各地で演奏される習慣となりました。
圧倒的な音量と重厚なハーモニーで、身も心も奮い立つ…そんな曲ですよねこれからクリスマスや年末にかけて、《メサイア》を耳にする機会も増えてくること思いますので聴いてみるがべを思い浮かエピソードこの、このエピソードを思い浮かべながら聴いてみると、また少し違った印象が得られるかもしれません。
今年の冬もたくさんのクリスマス・コンサートやイベントが予定されていますので、ぜひおでかけください。楽しいクリスマスをお過ごしくださいね♪(の)
「オラトリオ」とは?
バロック音楽を代表する楽曲形式のひとつ聖書などの宗教的な題材によって描かれた曲で、独唱・合唱・管弦楽を用いて作曲したものです。ヘンデルやハイドン、メンデルスゾーンがオラトリオを残しています。日本語では「聖譚曲」と呼ばれます。
11月
吉松隆の楽しみ方 ヨシマツ3号のお仕事「プレイアデス舞曲集」
「吉松 隆の楽しみ方」の第2弾です! 今回は前号でお伝えした5人の「ヨシマツ」さんの中のおひとり、“冷静で分析的”“律儀で無遅刻無欠勤型”の「ヨシマツ3号」が作曲した「プレイアデス舞曲集」について……ですが、その前に……。
吉松さんの作品群を眺めてみると、タイトルに特徴があるのが分かります。「カムイチカプ交響曲」「天馬効果」「サイバーバード」「メモ・フローラ」「朱鷺によせる哀歌」「レグルス回路」などなど。ご本人によると、「たしかに、タイトルは凝ります。多くの場合、曲よりタイトルが先にあって、そのイメージを核にした性格(楽想)を形成していくんです」とのこと。これらの元は秘密の“着想ノート”にぎっしり詰まっているそうです。吉松作品の楽しみ方がひとつ増えました!
さて、「プレイアデス舞曲集」です。1986年から1~2年ごとに作曲され、現在第9集までが出版されています。「プレイアデス」は小さな7つの星が集まった星団の名前。曲集はこの7つの星のほか、7色の虹、7つの旋法、7つのリズムなど、いかにも「ヨシマツ3号」らしく、7にこだわった素材を元に作品が紡がれています(紡ぐ…という言葉がぴったりです)。
第1集は、「フローラル・ダンス」「ほぼ2声のインヴェンション」「アップル・シード・ダンス」「水によせる間奏曲」「リーフレット・ダンス」「ほぼ3声のインヴェンション」「プラタナス・ダンス」という、これまた魅力的なタイトルの7曲。
田部京子さんの演奏によるCDを聴いてこの曲集の大ファンになった私(く)。楽譜を開き、小節ごとに変わる拍子や、緻密な指定を見ながら聴くと、なお一層、「ヨシマツ3号」の世界観が見えてきます。演奏についてもリポートできると良いのですが、私のセンスと技術ではとても無理なので、編集部の(あ)さんに弾いてもらいコメントをいただきましたのでそちらをご覧ください。
2回にわたり「吉松隆の楽しみ方」をお伝えしました。今後も機会がありましたらほかの「ヨシマツ」さんにもふれていきたいと思います。
吉松 隆 交響曲工房 http://homepage3.nifty.com/t-yoshimatsu/
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楽譜
プレイアデス舞曲集 |
CD
プレイアデス舞曲集 |
10月
吉松隆の楽しみ方
吉松隆さん。日本を代表する作曲家。NHK大河ドラマ「平清盛」のテーマ音楽は未だに印象に残っていますし、2013年には「還暦コンサート」が大きな話題になりました!(わたくし的に、還暦という言葉がこれほどしっくりこない方もいないと思うのですが…)
さて、その吉松さんのイラストと文章による、楽しいクラシック音楽入門書『図解クラシック音楽大事典』(2004年刊)が、大改訂を加え復刻されました。書籍の詳細はまた別の機会にご紹介するとして、この出版を機会に、2回に分けて、「吉松隆を分析」してみることにしました(何しろとてもとても興味深いお方なのです)。
交響曲(ご本人は交響曲作曲家、シンフォニストと称していらっしゃる)、協奏曲のほか、鳥シリーズ(鳥は吉松さんの音楽の師匠なのです)や、ピアノ曲や室内楽曲など、数多くの名曲を書かれている吉松さん。実は5人の「ヨシマツ」さんがいて、それぞれが、それぞれのお仕事をしているそうです!!
まず今回はその5人の「ヨシマツ」さんをご紹介しましょう。
●ヨシマツ1号: | 抒情派で感傷的な、軟派のロマンチスト。耽美主義者。 →「朱鷺によせる哀歌」「メモ・フローラ」「夢色モビール」など |
●ヨシマツ2号: | ひねくれていて、皮肉屋。攻撃的な硬派の人格。 “現代音楽撲滅協会”をやっているのは彼→「ドーリアン」 「交響曲第3番」「アトム・ハーツ・クラブ・カルテット」など |
●ヨシマツ3号: | 冷静で分析的。コンピュータを駆使して楽譜を書き上げたり、ショスタコーヴィチのスコアから暗号を解読もする。律儀で無遅刻無欠勤の真面目人間。 →“7”にこだわる「プレイアデス舞曲集」は彼の仕事の典型 |
●ヨシマツ4号: | 1号から3号までに仕事をさせ、自分は酒を飲んだりマンガを描いたりしているエピキュリアン的人格。→なので、作品はない (編集註:でも彼がいなかったらこの書籍は生まれていない)。 |
●ヨシマツ5号: | 最近登場。4号までを統合する鵜を操る鵜匠的な存在。 |
吉松 隆 交響曲工房 http://homepage3.nifty.com/t-yoshimatsu/
吉松隆の イラスト&文:吉松隆 とっておきの音楽バイブルが復刻! ! イラストも進化、大幅に入れ替えました! ■A5判/216頁/ 本体価格 1,200円(税別) |
9月
改訂記念特別編♪ 第16回ピアノの森から“ピアノレパートリー曲集”としての進化
ちょうど1年前、《ピアノの森》シリーズの第4巻と第5巻を全面改訂し、《新訂 ピアノの森》シリーズとして発刊いたしました。以前のものと比べて、使い勝手が若干異なるかもしれませんが、“いまの子どもたち”のために、やさしく、使いやすく…と、田丸信明先生ご自身の経験と実績に基づいた工夫がこらされていることは間違いありません。
そして、この第4巻と第5巻の改訂を進めている頃から話題となっていたのが、第1巻、第2巻、第3巻はどうするの…? ということでした。比較的、発刊時と現在の状況との相違点を見出しやすかった第4巻と第5巻に比べて、第1巻から第3巻は、おかげさまで現在でも皆様にとても愛され、多くの支持を得ている曲集です。ただ、第4巻と第5巻だけを《新訂ピアノの森》としておくわけにもいきません。《ピアノの森》をどうやって成長、進化させるのか!? …この難題を田丸先生とご一緒に熟考したのですが、結局、シンプルな考え方に戻ってしまいました。これまでの使い勝手を変えることなく進化、成長のために“なにかを+(プラス)する”のが一番ではないか。そこで、先生からいただいたアイディアをもとに、「レパートリーを拡げるために、ちょっとした楽しい曲を付けよう!」ということに決まったのです! それが、今回、各巻に新たに2曲ずつ追加された〈連弾曲〉です。
第1巻には田丸先生のオリジナル「マーチング・バンド」と、お馴染み「山の音楽家」、第2巻には馴染み深いメロディーの「聖者が町にやってくる」「ポルカ・ポルカ」、第3巻には“バッハのメヌエット”で知られるペッツォールト「メヌエット ト長調」のオリジナルの連弾アレンジと変奏の連弾アレンジの2曲が収録されました。6曲とも、田丸信明先生による新アレンジ! 生徒さんパートはメロディーが馴染み深いので、楽譜を読みこなさなくてもついていけますし、先生パートは、忙しい先生方のことをよく考え、パッと初見で弾けるのにおしゃれなハーモニーがちりばめられ、本当に手軽に連弾を楽しむことが出来るようになっています。まさに“田丸マジック”ともいうべき連弾アレンジです。
このたびの《新訂ピアノの森》第1巻、第2巻、第3巻によって、連弾やアンサンブルの楽しさにも改めて気づいていただければ、こんなに嬉しい事はありません。(か)
改訂しました!
バイエル初級程度 新訂 ピアノの森 第1巻 ■菊倍判/52頁/1C/本体価格 900円(税別) ■ISBN:978-4-05-154142-2 |
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バイエル中級程度 新訂 ピアノの森 第2巻 ■菊倍判/52頁/1C/本体価格 900円(税別) ■ISBN:978-4-05-154143-9 |
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バイエル上級程度 新訂 ピアノの森 第3巻 ■菊倍判/52頁/1C/本体価格 900円(税別) ■ISBN:978-4-05-154144-6 |
8月
\夏休みスペシャル/自由研究にもぴったり! 手作り楽器で音楽を楽しもう!
待ち望んだ夏休みが到来! みなさん、予定はお決まりですか? アクティブにおでかけも良いですが、長いお休みを利用して、身近な素材を使った工作にチャレンジしてみてはいかがでしょうか? 今月号は“手作り楽器”についてご紹介いたします。小学生のお子さんには、夏休みの自由研究にもご活用いただけると思います。ぜひ参考になさってください。(の)
★マラカスを作ってみよう!(対象:幼児)
手作り楽器を使って大好きな童謡やアニメソングに合わせて楽しく踊りましょう! おすすめの手作り楽器は、「マラカス(シェイカー)」! 容器や中に入れるものを変えるだけで音色が変化しますので、いくつか作って、音楽の雰囲気に合わせて使い分けるのもおもしろいです。
おすすめの手作りマラカスは、ペットボトルとビーズを使ったもの。ペットボトルにカラフルなビーズを入れ、キャップを締めて、できあがりです! マラカスを振ると、カラフルなビーズが揺れてとてもきれいです。
★ドレミを鳴らしてみよう! (対象:小学生)
手作り楽器でド・レ・ミ…と音階を奏でられたら、素敵だと思いませんか? 透き通った美しい音色の「グラスハープ」を作ってみましょう。ガラス製の足付きグラス(ワイングラスなど)に水を入れ、その縁を水で濡らした指でこすると音が鳴ります。音の高さは、グラスのサイズや厚み、グラスの中の水の量で変わります。音を鳴らすことに慣れてきたら、グラスをいくつか用意をして、音階を作ってみましょう!
◆書籍『あなたがつくる おんがくえほん おもちゃのぼうけん/せかいのたまご/やまのおんがくかい』 ■各:A4横/本体価格 1,200円(税別)
絵本を作りながら、音楽体験もできます。「おもちゃのぼうけん」「せかいのたまご」は、ペーパークラフトのマラカス付きです。
◆以前「おんがく通信」で、手作り楽器を特集しました。
「学研おんがく.net」でバックナンバーがダウンロードできますので、ぜひこちらも参考になさってください。
手作り楽器の作り方をご紹介した号はこちら↓
シェイカーいろいろ(2013年12月号) ペットボトルのギロ(2014年1月号) スチレン皿の琴(2014年2月号)
7月
学研キッズ・ミート・ミュージック! レポート~フェスティバル 2015 in きゅりあん~
去る2015年5月24日に、東京都品川区にある「きゅりあん」(品川区立総合区民会館)にて、「Gakken親子で楽しむKids meet Music! フェスティバル」を開催しました。
今回のKids meet Music! フェスティバルは、3つのスペシャル・ワークショップと、豪華2大バンドによるコンサート、というボリューム満点かつ親子で楽しめる充実した内容でお届けいたしました。その様子をレポートいたします♪
ワークショップ
◆タップで踊ろう!
日本を代表するタップダンサー宇川彩子さんによる、タップダンスの基本を楽しく体験できるプログラムです。誰でも簡単にできる基本のステップを中心に、徐々に振付を加えていきます。ワークショップの最後には、参加者全員が音楽にあわせて踊りました! みなさん短期間で習得したとは思えないほどの腕前! お子さんだけではなく、お父さんやお母さんも夢中でした!
◆英語で歌おう!
バイリンガル・シンガー&タレントのマヤ・ハッチさんとジャズピアニスト古川奈都子さんによる生演奏で、英語の歌に挑戦するワークショップです。「ABCのうた」や「ゆかいな牧場」など、学校でも習う英語の歌を楽しくレッスンしました。マヤ先生の絶妙な掛け合いにみんな釘付け! お子さんたちは歌っているだけでは満足できず、ステージに身を乗り出して参加をしていました。
◆アフリカン・リズム! アフリカン・ダンス!
アフリカや中南米などで本場の舞踏や音楽をマスターし、第一線で活躍する日本人アーティストによるリズム&ダンスのワークショップです。女性ダンサーのMoccoly(モッコリー)さんは、カラフルでエキセントリックなファションで登場。力強いダンスのレクチャーで会場を熱狂の渦に巻き込みました! さらにアフリカン・パーカッションにも触れられたりと、とても充実した内容でした。
コンサート
◆キッズ・ミート・ジャズ!
一流ミュージシャンによるジャズの演奏です! 大人ジャズファンもうなる、納得のジャズ・ナンバーだけではありません。お子さんに馴染みのある「ドレミの歌」や「さんぽ」などを、本格的なジャズ・アレンジでお届けしました。タップダンスレッスンもあり! ネイティブな英語の発音レッスンもあり! …と会場を巻き込んだプログラムに、お子さんだけでなく大人もヒートアップ! みなさんノリノリで参加されていました。
◆キッズ・ミート・ラテン!
日本最高峰のラテン音楽のミュージシャンによる演奏です! 「ドラえもん」や「アンパンマンのマーチ」など、多くの人に愛されるかわいらしいアニメソングが、今にも踊りだしたくなる、躍動感あふれるラテン・サウンドに大変身! 演奏のほかにも、ボーカル志村享子さんによるラテンダンスレッスンや、キューバ出身のトランペット奏者ルイス・バジェさんによる“ラテン語での数の数え方”レッスン(もちろんネイティブな発音! )も、大盛り上がりでした!
6月
究極の名盤を聴く(6) ドビュッシー
23人の音楽評論家が選んだ究極の名盤ガイド『クラシックCDエッセンシャル・ガイド150』をもとに、歴史に残るピアノ曲の名盤をご紹介するコーナーの第6回目です。
今回は、ドビュッシーのピアノ音楽の集大成である《前奏曲集》全2集についてです。第1集は1910年、第2集は1913年に作曲されました。各曲にはおしゃれなタイトルが付けられていますが、弾き手や聴き手のイメージを尊重してか、譜面の最後にカッコ書きで控えめに記されています。同じ曲を聴き比べることで、その曲の新しい魅力を発見できるかもしれません!
名盤BEST 5 |
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ワルター・ギーゼキング Walter Gieseking [1895-1956(ドイツ)] ギーゼキングの演奏は機械的正確さ、機械的冷たさとはまったく無縁で、どこか人間的な温もりを感じます。微妙なテンポ・ルバート、精妙な音色、クリーンな音質、などを駆使してデリケートに再現しています。それが聴き手には、さりげなく淡々と弾いているように聴こえることもあるかもしれませんが、気品をにじませた悠揚迫らぬ演奏…と受け取れるよう彼の配慮がされています。 |
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アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ Arturo Benedetti Michelangeli [1920-1995(イタリア)] 第1集と第2集の録音に10年のひらきがありますが、演奏はいずれも、表現においてもタッチや音色においても、徹底的に磨き抜かれています。研ぎ澄まされた表現と精妙で多彩な色彩もたたえた響きによって、1曲1曲を克明に描き切った演奏は、完璧主義者ミケランジェリならではのものです。 |
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サンソン・フランソワ Samson François [1924-1970(ドイツ→フランス)] フランソワの演奏は、ドビュッシーの内的世界に広がる幻想をもっとも生々しく追体験することができます。最晩年に録音されたこの演奏は、フランソワならではの自在で豊かなインスピレーションの広がりで、生涯の最後に到達した思考の境地が鮮やかに映し出されています。彼は第2集の第11曲を録音せずに他界してしまったため、前奏曲集の完全全集を残すことはできませんでした。 |
「クラシックCDエッセンシャル・ガイド150」(小社刊)より
5月
~春読書のススメ~"
新学期がはじまりましたね! お教室に、新たな生徒さんを迎える指導者のみなさんも多いかと思います。今回は、生徒さんがピアノに限らず“音楽がもっと大好きになる! ”、また、指導者のみなさんには“指導のヒントになる”…そんな学研の書籍をご紹介いたします。レッスンの待ち時間などを活用して、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
教室に通う生徒さんに
・学研音楽まんがシリーズ
伝記 世界の大作曲家/世界のピアノ名曲10/世界のクラシック名曲10
(監修:ひのまどか)
誰もが知っている作曲家や名曲を題材にした短編漫画を収載しています。作曲家の年表や知識を深めるコラムも満載で、作曲家や名曲への理解を楽しく深めることができます。物語となった名曲などを収録したCD付きです!
「ピアノ以外の楽器のことも知りたい! 」そんな生徒さんにおすすめの1冊です。楽器を知ればもっと音楽は楽しくなります! テレビやラジオなどでおなじみの青島広志氏の解説とイラストによる楽しさ満載の楽器ガイドです。
・ベートーヴェン4コマ劇場 運命と呼ばないで(著:NAXOS JAPAN 画:IKE)
笑いあり! 涙あり! のベートーヴェンの4コマ漫画です。舞台は1801年、ウィーン。ピアニスト志望の16歳の少年、リースは、ベートーヴェンへの弟子入りを志願して扉を叩くが…。 ピアノ学習者や指導者のみなさんにお馴染みの作曲家、チェルニーやクレメンティも登場します。指揮者の佐渡裕氏推薦!
「運命と呼ばないで」特設ページ http://naxos.jp/special/no_unmei
ピアノ指導者のみなさんに
・あなたの想いがとどく 愛のピアノレッスン
(著:江﨑光世、バジル・クリッツァー、岩井俊憲 手記:松井美香)
生徒離れに悩むピアノ指導者のみなさんに向けて、レッスンの新アイディアや、生徒とのコミュニケーション法の数々をご紹介。ピアノ指導者のカリスマ江﨑光世先生、吹奏楽指導の新星バジル・クリッツァー先生のお二人と、アドラー心理学カウンセラー岩井俊憲先生の対談集です。
憧れのピアノ名曲に出会いたい! みなさんに
レッスンでぜひとも出会っておきたい曲や「憧れの曲」に近づくために習得しておきたい曲を、アナリーゼ付きで紹介。楽曲の構造を知る手助けのほか、作品の背景にも触れることができます。収載作品は300曲以上!
・ポケット判 新選 ピアノ名曲120(全6巻)(選曲協力:江﨑光世 編:編集部)
選曲に便利なポケット楽譜
今も昔も愛される定番の名曲に加え、近年ピアノ教育現場で人気のある120曲を厳選し、3つのレベルにまとめた、同名名曲集のCD付きポケットサイズ楽譜です。楽譜を図として認識できるので、勉強用にも最適!
*すべて学研パブリッシング刊
4月
夢と楽しさを与えてくれる、子どもと感じる本物の音楽! 学研キッズ・ミート・ミュージック!~フェスティバル 2015 in きゅりあん~
2015年5月に学研主催で、親子で楽しめるジャズとラテンの豪華2本立てコンサートを開催いたします。題して、「学研 キッズ・ミート・ミュージック!フェスティバル」!
学研 キッズ・ミート・ミュージックとは?
“夢と楽しさを与えてくれる、子どもと感じる本物の音楽!”をキーワードに、2005年にスタートしました。超一流のアーチストも参加し、過去5万人以上の親子を動員実績にもつ、ジャズ、ラテン、クラシックなどの超一流のミュージシャンによる、親子参加型の大型音楽プロジェクトです。
今回「きゅりあん」で行われる初のフェスティバルは、ジャズとラテン・ミュージックの豪華2大バンドが結集した、ファミリーコンサートの祭典!「ドレミの歌」、「ABCの歌」、ディズニーからジブリの名曲、そして「ドラえもん」や「サザエさん」など、お馴染みの楽曲が、超一流のミュージシャンの演奏で、本格的なジャズやラテン・ミュージックになります。
タップダンスや英語のレッスンもまじえ、楽しさ満載の心と体で体感できる感動のコンサートです。お子さまが初めて聴く本格的なコンサートは、「キッズ・ミート・ミュージック」で決まり!
コンサート情報
13:30開場 14:00開演 16:00終演予定
会場:きゅりあん 8F 大ホール(東京都品川区)
チケット:おとな2,000円/こども(中学生以下)1,000円 ※いずれも税込
全席指定/3歳以下の膝上鑑賞無料、お席が必要な場合はチケットをご購入ください。
●チケットセンターCURIA(キュリア)
●ローソンチケット ●チケットぴあ ●e+(イープラス)等で発売中!
さらにチケット購入者500名様を、スペシャルワークショップに無料ご招待!
詳しくは、「学研 キッズ・ミート・ミュージック! フェスティバル特設サイト」をご覧ください。
【特設サイト】http://gakken-publishing.jp/ongaku/kids/
皆さまお誘いあわせの上、お気軽にお越しください!
3月
ひのまどかさん渾身の一冊 「戦火のシンフォニー」第25回新日鉄住金音楽賞 特別賞を受賞
J.S.バッハ&ヘンデル&D.スカラッティ
「学研音楽まんがシリーズ」を監修していただいている音楽作家、ひのまどかさんが、「第25回新日鉄住金音楽賞 特別賞」を受賞されました。
受賞作品は、ノンフィクション「戦火のシンフォニー-レニングラード封鎖345日目の真実」(新潮社刊行)。どのような内容なのか、出版社の解説を転載します。
●1942年8月9日、ナチスドイツに完全包囲された、封鎖345日目の古都レニングラード。すべてのライフラインを断たれたこの瀕死の町で、ショスタコーヴィチの超大作、交響曲第7番『レニングラード』を現地初演しようとする80人の音楽家たちがいた! なぜ? 何のために? 極限状況下、芸術は何の役に立つのか? 平和と音楽を愛するすべての人に贈る、驚愕のヒューマン・ドキュメント。
ひのさんはこの本にかける思いをこのように語っています。 「ショスタコーヴィチは、ナチス・ドイツの攻撃に晒された故郷レニングラードのために、戦火の下で一丸となって戦っているレニングラード市民のために、この交響曲を書いた。最初からこれをレニングラードに捧げていた。これは徹頭徹尾レニングラードのための作品であり、初演は当然レニングラードが行うべきだ」
2003年、取材でペテルブルクの戦争博物館を訪れたひのさん。そこでガイドから、レニングラード出身であるショスタコーヴィチの交響曲第7番の初演に奔走したオーケストラ(ラジオ・シンフォニー)団員の話を聞き、彼らの物語を書こうと決意します。2009年から社会人大学に通いロシア語を学びながら取材を開始。資料研究に留まることなく、自ら現地を訪問し、当時を知る生存者を探し出して話を聞くという、フィールドワークを駆使したこの記録は、濃密で重厚な音楽史、戦争史となったのです。
今回の「贈賞理由」が手元の資料にありますので転載します。(く)
2月
究極の名盤を聴く⑤ イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
J.S.バッハ&ヘンデル&D.スカラッティ
究極の名盤ガイド『クラシックCDエッセンシャル・ガイド150』をもとに、歴史に残るピアノ曲の名盤の数々をご紹介するコーナーです。 第5回目の今回はJ.S.バッハの「イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971」です。1734年に作曲され、翌年1735年に出版されました。独奏器楽曲であるにも関わらず協奏曲とありますが、それはチェンバロの右手が協奏曲でいう独奏部分を、左手がオーケストラ部分を担当するためです。
名盤BEST 5 |
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グスタフ・レオンハルト Gustav Leonhardt [1928-2012(オランダ)] レオンハルトのバッハには、端麗な風格とともに一種独特の表情があります。“大家らしい弾き癖”と受け取る人もあるかもしれませんが、彼の場合、バッハとバロック期の様式を深々と究めた結果がすべて表現に表れているのです。どんなに表情豊かであっても、19世紀的な“ロマンティック・バッハ”とは明らかに一線を画しています。 |
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グレン・グールド Glenn Gould [1932-82(カナダ)] 27歳の若きグールドならではのスピード感が快いストレートで意欲的な名演。中でもスピード感にあふれる第1楽章では、冴えたタッチから生まれる鮮烈な表現が印象深く、 細部の立体的な抽出などにも非凡な手腕が示されています。グールドの才能と英知が結晶したこの《イタリア協奏曲》は、創造的な演奏ともいえる名演です。。 |
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ヘルムート・ヴァルヒャ Helmut Walcha [1907-91(ドイツ)] ヴァルヒャは3つの楽章のそれぞれの性格を浮かび上がらせ、しかも三者が構成する協奏曲の様式をしっかりと保持しています。彼のテンポはその点で適切であり、ひとつひとつのフレーズが豊かな表情を伴っています。そこには健康な精神と結びついた豊かな生命力があり、それは聞く人に生きる喜びを与えてくれるようです。 |
「クラシックCDエッセンシャル・ガイド150」(小社刊)より
1月
時代を知る⑦ バロック時代の3人の巨匠!生誕330年!
J.S.バッハ&ヘンデル&D.スカラッティ
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