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5月

特集1 レッスンに役立つ!調性の話 黒田篤志

第3回 ~調号「♯1つ」~

今回は、調号「♯1つ」のト長調とホ短調の曲を比較しながら、調性についてお話しします。L.ケーラー(1820-1886)作曲〈わかれ〉、レオポルト・モーツァルト(1719-1787)作曲〈ブーレ〉をとりあげます。ケーラーはロマン派、レオポルト(ヴォルフガングの父)は古典派前期から中期の作曲家ですね。

■ト長調とホ短調の特徴

ト長調の曲は単純でコンパクトなもの、ホ短調の曲はやさしい哀愁を帯びたものが多いようです。基本的に曲が凝った作りになるほど調号は増え、♯が増えていく場合はテンションが高くなります。ほかの♯系の調性と比較しながら、「どっちのテンションが高い?」などと問いかけ、各調性のイメージを持ってもらいましょう。

■ピアノ以外の楽器の特性を踏まえよう

調性の雰囲気と楽器の特性には密接なかかわりがあります。たとえば、解放弦にg、e音を含むヴァイオリンやギターは、ト長調とホ短調だと響きやすく演奏も容易です。

レオポルトは、これらの楽器の響きをイメージして作曲したかもしれません。たとえば、「ギターっぽく弾いてみない?」と語りかけながら〈ブーレ〉を弾いてもらうのもおもしろいと思います。

■終止形に着目しよう

どんな調性の曲を弾く場合でも、形式上の区切りになる部分の終止形をよく見るようにしましょう。〈わかれ〉は二部形式で、それぞれ2つの部分からできていますので、4~5、9~10、13~14、18~19小節目の終止形に注目します。13~14小節目だけⅣ‐Ⅰで、あとはⅤ‐Ⅰです。「ここだけ和音のつながりがちがうね」と語りかけ、響きを工夫する土台を作ってあげましょう。〈ブーレ〉も同じように比較してみてください。

■3段目あたりの調性に着目しよう

音楽には「起承転結」の型があるのが一般的です。4段の曲ならば3段目あたりにドラマが待っていて、そこでは転調がしばしば起こります。とくに短調の場合は、平行調の長調に転調することが多いのです。〈ブーレ〉は9~10小節目がト長調に転調しています。「ホッとする感じに一瞬だけ変わった気がしない?」などの問いかけで、真逆である長調の場面に変わったことをしっかり感じてもらいましょう。

次回は調号「♭2つ」の曲を使って、調性のお話をします。

黒田篤志 くろだ・あつし

1973 年生まれ。早稲田大学修士課程修了。日本アマチュアピアノコンクール7位入賞。出版社にて楽譜と書籍の編集を担当。現在小山市で、大人のピアノ教室“Lento レント” を主宰するかたわら、フリーの編集者、ピアニストとして活動中。
http://ameblo.jp/pianote0519/

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4月

レッスンに役立つ!調性の話 黒田篤志

第2回 ~調号なし~

今回は、調号のつかないハ長調とイ短調の曲を比較しながら、調性についてお話したいと思います。G.テレマン(1681-1767)作曲〈アレグロ〉、A.ディアベリ(1781-1858)作曲〈小人の踊り〉をとりあげます。テレマンはバロック時代、ディアベリは古典派後期からロマン派前期にかけて活躍した作曲家です。

■ハ長調とイ短調の特徴

バロック時代から古典派までは、調号の多い曲があまりありません。またハ長調やイ短調は、一般的にあまり複雑な音楽を感じさせませんし、臨時記号がつく音だけ黒鍵を使えばよいので、弾きやすいと思います。まず、「なにもついていないね」と語りかけながら一緒に調号を確認し、「♯、♭はどこにあるかな」と問いかけて、臨時記号のついている音も探してみましょう。

■臨時記号に注目!

臨時記号が多いところは、転調の目印になります。〈アレグロ〉では6小節目から♯が登場し、一瞬、属調であるト長調に変化します。基本的に転調は♯が増える方向に進みます。
短調の場合、臨時記号は終止の目印にもなります。〈小人の踊り〉の7~8小節目と16小節目は、全終止と半終止です。全終止はⅤ-Ⅰ、半終止はⅤで区切られる終止形。「終わった感じがしない?」と問いかけてみましょう。転調や終止形に注目すると形式もわかります。〈アレグロ〉は2部形式、〈小人の踊り〉は3部形式です。各部分を対照的に表現すれば起伏に富んだ演奏ができます。

■楽典のおさらいは....

転調の基本ルールは「五度圏」です。主音は「ド-ソ-レ-ラ-ミ-シ」の順番になります。
終止は、ほかにⅤ-Ⅵの偽終止、Ⅳ-Ⅰの変終止があります。....復習し「4つの終止形」をよく覚えてください。短音階には「自然」「和声」「旋律」の3つがありましたね。♯がつくのは、主音のひとつ下の音を半音上げて導音にするから。Ⅴの和音があるところには導音が必要なので、終止の部分に♯が増えるというわけです。
曲を弾いていて「転調」「終止」「短音階」など気になることが出てきたら、辞典や理論書で調べましょう。なにかの....サクッとやるのが勉強のコツです。

■細かく和音を感じよう

〈アレグロ〉の第1部はⅠ-Ⅳ-Ⅰ-Ⅴ-Ⅰです。基本の3和音が登場するので安定感がありますね。第2部からはⅤ-Ⅰが2小節ごとに繰り返されます。「少しずつ迫ってくる感じがしない?」などの問いかけで、pからはじめて盛り上げていく演奏を促しましょう。
〈小人の踊り〉の第1、2部には、Ⅳ-Ⅰが2回登場したあとⅤ-Ⅰが続く部分があります。第2部は平行調のハ長調に転調しているのに、和音の流れは同じになっているのです。和音がわからなくても構わないので、「違う音だけど同じようなリズムを感じない?」と問いかけてみてください。和音の流れのなかに特徴的なリズムを感じることができると、躍動感のある演奏になります。和音の流れが作り出すリズムを「和声リズム」といいます。

 

次回は調号♯ひとつの曲を使って、調性のお話をします。

黒田篤志 くろだ・あつし

1973 年生まれ。早稲田大学修士課程修了。日本アマチュアピアノコンクール7位入賞。出版社にて楽譜と書籍の編集を担当。現在小山市で、大人のピアノ教室“Lento レント” を主宰するかたわら、フリーの編集者、ピアニストとして活動中。
http://ameblo.jp/pianote0519/

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3月

レッスンに役立つ!調性の話 黒田篤志

第1回 ~調性感を身につけよう!~

調性ってなんだかむずかしいと思いませんか?曲のタイトルにハ長調などと書かれている理由がわからない、♯や♭がたくさんあると譜読みが大変で弾きにくい、どこから転調しているのかわからない、生徒さんにうまく説明できない……。悩みはつきませんが、「もう少し調性を詳しく知って指導に生かしたい」という方も多いと思います。そこで今回から6回、調性感を身につける「メリット」、身につけるための「簡単な理論」、身につけさせるための「指導のポイント」の3つの視点で、ピアノ演奏やレッスンに役立つ調性のお話をしたいと思います。

メリット―
表現力アップ
メリットはズバリ表現力がアップすること。理由は次の3つです。
調性に敏感になる耳を養うと、感覚と感情が研ぎ澄まされ、曲のイメージを豊かに描く想像力が向上します。
調性がわかれば和音の流れが把握できるようになり、曲のストーリーが思い描けます。すると起伏に富んだ演奏をするための構成力が向上します。
調性音楽には時代ごとの特徴があります。また作曲家ごとに使い方のクセがありますし、調性固有の性質もあるようです。曲の特徴がわかれば、演奏の説得力が向上します。
簡単な理論―
楽典のおさら
調性は音楽に欠かせないものなので、楽典にもよく登場します。理論がわかるとスッキリすることも多いはず。楽典のおさらいにも役立つのではないでしょうか。
たとえば、音楽の3要素のひとつである「ハーモニー」は調性に欠かせません。「音名」を覚えれば調の名前がわかります。「階名」を知り「音階」のニュアンスが長調と短調でつかめれば「調号」も理解できるようになります。さらに、「和音の機能」や「カデンツ」などは調性を示す重要な役割を担っています。
指導のポイント―
問いかけ
これらを踏まえたピアノ演奏を生徒さんに伝えるには、音の感じ方、鍵盤とのリンク、技術的な課題などクリアしたいことが盛りだくさんです。
今回の連載では、生徒さんへの「問いかけ」を中心に指導のポイントをご紹介します。調性にかんする「問いかけ」を適度に投げかけることrで、的確かつ迅速に調性感を身につけてもらうことがねらいです。そして最終的には、理想的にレッスンを進めるためのオリジナル「問いかけ」集を作ってみてください。そのヒントになることを願っています。
次回からは、曲を用いてお話します。

黒田篤志 くろだ・あつし

1973 年生まれ。早稲田大学修士課程修了。日本アマチュアピアノコンクール7位入賞。出版社にて楽譜と書籍の編集を担当。現在小山市で、大人のピアノ教室“Lento レント” を主宰するかたわら、フリーの編集者、ピアニストとして活動中。
http://ameblo.jp/pianote0519/

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2月

池辺晋一郎著「オーケストラの読みかた~スコア・リーディング入門」が、装いも新たに改訂版として登場!

そもそも、なぜスコア・リーディングなのか。
スコア上の音符やいろいろな記号には、作曲家の思いが詰まっている!それを読み解くにはスコア分析が欠かせない。指揮者はもちろんのこと、オーケストラや吹奏楽の演奏者ひとりひとりも、スコアを読むことで曲の中での自分の役割が見えてくるのだ。…というのは、かなり専門的に音楽に関わる人たちに向けたお話。
この本は、“クラシック音楽大好き!!”な人向けに、スコア・リーディングの入り口を、池辺先生が分かりやすく解説したもの。これまでの音楽の聴き方でも十分楽しいのだけれど、ちょっとスコアを手に聴いてみよう! 細かい音符が読めなくても、曲の形が見えてくるだけで新たな世界が開けるはず!(く)

「スコアを見ながらCDを聴く⇒聴く歓びが倍増!そんな本を書いてみました」(by 池辺)

オーケストラの読みかた 改訂版

オーケストラの読みかた 改訂版
スコア・リーディング入門  著:池辺晋一郎

■B5変/144頁/CD付き/ 
■本体価格1,600円(税別)

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1月

2017年はジャズ・レコード100年

聴くも良し!弾くも良し!歴史をひもとくも良し!
ジャズの楽しみ方もさまざまです。
最近はデジタル配信の普及で、聴く醍醐味のひとつ、カバーの「聴き比べ」がとても手軽にでき
るようになりました。
今年をきっかけにジャズを聴いてみよう…という方のために、一例をご紹介いたします。
曲は、皆さまよくご存知の「マイ・フェイバリット・シングス」。
JR東海のCMでおなじみです。この曲を「聴き比べ」てみてください!
原曲は、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の挿入歌(曲:リチャード・ロジャース 詞:オス
カー・ハマースタインⅡ世)。雷に怯える子供たちの前で、ジュリー・アンドリュース扮する家庭
教師のマリアが歌います。(こちらは映画をCheck!!)

Check1 名盤中の名盤!

アルバム名:My Favorite Things(1961年)
ジョン・コルトレーン(ソプラノ・サックス)
マッコイ・タイナー(ピアノ)/スティーヴ・デイヴィス(ベース)/
エルヴィン・ジョーンズ(ドラム)

Check2 ジャズ・ヴォーカルの女王!

アルバム名:After Hours(1961年)
サラ・ヴォーン(ヴォーカル)
マンデル・ロウ(ギター)/
ジョージ・デュヴィヴィエ(ベース)

Check3 シングルノートのギターがあたたかい

アルバム名:Matador(1964年)
グラント・グリーン(ギター)
マッコイ・タイナー(ピアノ)/ボブ・クランショー(ベース)/
エルヴィン・ジョーンズ(ドラム)

1987年頃

アメリカのニューオリンズでジャズが生ま れる(ジャズという名称はまだない)

1917年

ジャズの中心が、ニューオリンズからシカゴ に移る。「オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド(O.D.J.B.)が、ジャズ・レコード1号を録音。この頃から、ジャズという名称が生まれる。(『O.D.J.B』で検索!YouTubeで音が聴けます!!)

2017年

ブギウギ・ピアノからノラ・ジョーンズ最新作まで!
なぜブルーノートだけが歩みを止めなかったのか?
今初めて語られる名門ジャズ・レーベルの真実の通史。

名曲・名盤のブルーノート物語
最強のジャズ100年史  編著:行方 均

ジャズ・レコード100年。1939年の創立以来、その中枢と先端を刻んできたブルーノート通史の決定版。豊富盤432の解説、カラー版ベスト50選、詳細年表なども加えた大名門レーベルの全貌。
■B5判/272頁/本体価格3,000円(税別)

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