表2-4-(1)（男子）は、小学1～6年生男子における好きな食べ物上位5位の変遷を示したものである。

20年近くに渡る推移を見てまず指摘できるのは、圧倒的な「寿司」人気である。「寿司」は、過去17回の調査のうち15回で1位、その他2回でも2位を占めている。加えて2000年代以降は2位との差が拡大する傾向にあることからも、「寿司」は小学生男子“定番の”人気食であるといえよう。

次いで人気なのが、「ラーメン」である。1990年代は「寿司」と僅差であったが、2000年代には2位が定席となり、2010年代は、「カレーライス」「フライドチキン・からあげ」「焼き肉」などと僅差で2～4位を争うなど、5位圏内の常連ではあるものの人気はやや下降気味である。

その他5位圏内の常連としては、「カレーライス」も存在感を示しており、過去17回の調査中15回は3位以内についていることがわかる。また、男子の好きな食べ物の推移で顕著なのは、「寿司」「ラーメン」「カレーライス」といった定番に次いで、「ステーキ」「焼き肉」といった“肉系”がいずれの年でも5位圏内にランクインし、高い人気を得ていることも見て取れる。

表2-4-(1)（女子）は、小学1～6年生女子における好きな食べ物上位5位の変遷を示したものである。

女子の好きな食べ物について、まず目を引くのが男子以上の「寿司」人気である。1989年からの計17回の調査全てにおいて寿司が1位を占めており、うち2位との差が10ポイント以上開いている年は14回ある。加えて、2010年代に入ると2位に15ポイント以上の差を付けて1位の座を維持し続けていることから、「寿司」は小学生男女共通の定番人気食といえよう。

その他、「ラーメン」「カレーライス」についても男子同様に人気が高く、「ラーメン」は17回すべて、「カレーライス」は15回の調査で5位以内にランクインしている。

女子の特徴としては、1990年代半ばから2000年代半ばにかけて「スパゲティ」「ピザ」が10回の調査でランクインしている点であろう。男子の調査結果で近しい傾向が見られる「ステーキ」「焼肉」と比較すると、男女で好みが若干分かれるようだ。