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表2-3-(1) 起床・就寝時間および睡眠時間の変遷(1989~2019年)
図2-3-(1)-① 起床時刻(1989~2019年)
表・図2-3-(1)-①は、小学1~6年生の平均起床・就寝時刻および平均睡眠時間の変遷を示したものである。
小学生の平均起床時刻は、1989年から2019年に至るまでの30年間、6時30分~7時00分の間で推移しており、多くの小学生が毎朝この30分の間に起床していることがわかる。ただし、1989年・2019年を除けば、多少の上下動はあるものの、徐々に起床時刻が早くなる傾向が見て取れる。
1989年の6時56分から、1992年には6時38分と起床時刻が18分早まり、その後は1998年の6時50分まで起床時刻が遅くなっている。
2000年代に入ると2000年の6時39分と起床時刻は一転して早まり、その後も徐々に起床時刻は早期化している。2014年以降は調査対象・方法が変わっているが、2017年以降は再び起床時刻が遅くなり、2019年には6時52分と起床時刻が20分程度遅くなっているが、2019年は選択肢に若干の変更が加えられたことが影響している可能性がある。
図2-3-(1)-② 就寝時刻(1989~2019年)
図2-3-(1)-②は、平均就寝時刻の推移を図示したものである。起床時刻とは対照的に、就寝時刻は多少の上下動はありつつも、30年間で約30分遅くなっており、小学生の夜更かし傾向がうかがえる結果となった。
1990年代は、1993年に最も早い21時23分となって以降、1999年の21時44分まで20分遅くなっている。その後一転して2000年には再び21時23分に戻るものの、以後2005年・2006年の停滞期を除くと、再び就寝時刻は延びて2015年には約30分遅い21時54分となっている。2017年・2018年には就寝時刻が10分以上早い21時40分前後になったものの、2019年には21時55分と最も遅い就寝時刻となっている。しかし2019年は、選択肢に若干の変更が加えられたことが影響している可能性がある。
2006年と2014年の間に19分の差があり、調査の母集団変更を考慮すると単純な比較はできないものの、同期間中の平均起床時刻が同じ6時34分であったこと、2006年以前の就寝時刻も1999年と2000年の様に大きな上下動があったことから、調査対象者の変化の影響が顕著であるとも言えない。2014年以降も起床時刻の上下動があるものの、大きな傾向として小学生の夜更かしが進んでいると考えられる。
図2-3-(1)-③ 睡眠時間(1989~2019年)
図2-3-(1)-③は、平均就寝時刻から平均起床時刻までの時間を求めた平均睡眠時間の推移を図示したものである。
これまでの分析から求められた起床時刻の早期化と就寝時刻の遅延化という傾向を体現し、睡眠時間の減少傾向が読み取れる。1989年の9時間28分を最長に、1990年代は上下動を繰り返しながら睡眠時間が徐々に短くなっている。2000年代に入るとこの傾向が顕著化し、2004年には9時間となり、1989年から約30分減少していることがわかる。2014年以降は調査対象と調査方法が変わっているため単純な比較はできないが、2017年以降はほぼ横ばいに推移している。