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白書シリーズWeb版

小学生白書30年史(1989~2019年)

【調査テーマ】「小学生の学習・日常の30年を振り返る」

第2部 小学生の生活・生活環境の変遷
5. お金
(3)お年玉(金額)
★平均金額は変動するも、2万円前後が多数。近年はお年玉「なし」が微増。

表 2-5-(3) お年玉(金額)(1989~2019年)

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図2-5-(3)  お年玉(金額)(1989~2019年)

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  • (注1)お年玉支給率は、その年にお年玉を貰った小学生の割合
  • (注2)1995年、1997年・1999年は、お年玉支給率を求めていない

表・図2-5-(3)は、小学1~6年生のお年玉(金額)の変遷を示したものである。その年にお年玉をもらっている小学生の割合とお年玉の平均金額の推移を示している。

まず、お年玉をもらっている小学生の割合の推移をみていきたい。記録のない年が半数あるものの、1990年代は概ね100%の小学生がお年玉をもらっていたことがわかる。2000年代に入っても、100%という年はないものの、全ての年で98%を超える小学生がお年玉をもらっている。ところが、2010年代に入ると僅かではあるがその割合が減少に転じ、2015年には90%を割って88.7%、2016年には86.2%にまで下がっている。以後、2017年には93.2%、2019年には94.4%と回復してはいるものの、近年に至っても5%以上の小学生はお年玉をもらっていないことが分かった。しかし、これについては2011年以降は調査の母集団が変わっているため、単純な比較はできない点に留意したい。

お年玉の平均金額の推移は、1994年の約2万5,000円を頂点に下落を続け、約20年後の2015年には17,578円となり、8,000円近く少なくなっている。1992年から1994年までは上昇基調で1,500円上昇したが、1995年・1996年と下落し2万1,000円台となる。以降2000年代は、2万円台・2万1,000円台で上下動し、2011年には久々の2万3000円台と一時的に上昇している。しかし、2013年には2万円を大きく割り込む18,777円に急落、2015年には17,578円と歴代最低にまで落ち込んでいる。2017年には1万9,000円台に戻し、2019年には2万1,046.7円と2万円台を回復し、上昇基調にある。この様にお年玉の平均金額は比較的大きく変動している。

小学生白書Web版 2020年8月調査