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【図11】(通信機器を使っている人対象)
ふだんの学習で利用している主な通信機器は何ですか。(複数回答可)
新型コロナウイルス感染拡大の影響をきっかけに、学校や塾のオンライン授業が増えた。ICT端末の使用頻度が確実に高くなった今、子どもたちは「誰の」「どんな端末」を使用しているのだろうか。またそこには、前倒しになったGIGAスクール構想の影響はあるのだろうか。
結果をみると、「ふだんの学習で通信機器は使用しない」という回答が、およそ半分を占めている。残りの半分がどんな端末を使っているかをみると、「タブレット」が27.7%、「パソコン」が18.3%、「スマートフォン」が9.5%、「ゲーム機・その他」が6.4%で、扱いやすく画面が比較的大きい「タブレット」が一番使われていることがわかる。また、「誰の」端末を使っているか、ゲーム機を除いたパソコン・タブレット・スマートフォンの割合で合計すると、「家族と共有」が24.7%、「子ども専用」が33.6%(うち「学校や塾で配られたもの」は18.0%)となった。
2020年と2021年の調査を比較すると、学校や塾から配られた端末を使用する割合が、パソコン・タブレット・スマートフォンを合計すると2020年の8.3%から2021年は18.0%と倍増している。ただ、それでも家族と共有する割合の22.7%よりも高くなることはなかった。
文部科学省の調査(※1)によると、平常時に通信機器の持ち帰り学習を実施している全国の公立小学校等の割合は、2021年7月末時点で26.1%に過ぎない。つまり学校や塾から配られた端末を使用する割合は倍増したものの、その割合が18.0%にとどまっているのは、まだまだその活用方法を模索し続けている学校現場の現状を反映しているのではないだろうか。