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(明治学院大学准教授:石井久雄)
2011年3月11日。子どもたちは、どのように下校し、どのような困難に直面したのであろうか。そして、あの日経験したことは、今後にどのように活かしていくことができるのか。本章では、下校方法別に震災当日の下校の実態を探り、その課題を明らかにすることを通して、災害時の下校のあり方を考えていくことにする。
まず登下校に関して基本的なことをおさえておこう(図4-1参照)。
図4-1.普段の登下校(N=927)
普段、子どもたちは、どのように登下校しているのかをみてみると、「徒歩のみ」の者が95.8%、「バス(スクールバスを含む)や電車等公共交通機関を利用している」者が3.7%、「その他」の者が0.5%となっている。圧倒的多数の子どもが、普段、歩いて学校に通っているといえる。