TOP > 小学生白書Web版 > 2011年6月調査 > 分析編

小学生白書Web版

小学生白書Web版 2011年6月調査>分析編>

第1章 東日本大震災発生時の下校の全体的な傾向とその後の変化

遠藤宏美(宮崎大学特任助教)

1.大震災発生時の学校・子ども・家庭
(4)大震災発生後の下校に関する教師や学校の対応に、8割の保護者は「適切」だったと評価

 では、大震災が発生した当日の下校に関する教師や学校の対応を、保護者はどのように評価しているのだろうか(図1-4)。「とても適切だった」は14.9%、「まあ適切だった」は65.5%であり、合計すると8割(80.4%)の保護者が、我が子の通う学校や教師の発災当日の下校に関する対応が適切であったと評価している。裏を返せば、学校や教師の対応が適切ではなかったと感じた保護者は約2割と少なく、なかでも「まったく適切ではなかった」と回答した保護者はわずか4.0%であったことから、保護者にとってはおおむね満足のいく対応であったと評価することができるだろう(子どもの学年段階別、下校方法別などの詳細な分析は第2章を参照)。

図1-4 東日本大震災発生当日の下校に関する、教師や学校の対応について(N=927)