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(明治学院大学非常勤講師:渡辺恵)
回答者とその配偶者の就労状況は、表3-1の通りである。ふたり親家庭では、回答者とその配偶者が共に、フルタイムもしくはパートタイムで働いている家庭(以下、「共働き家庭」と記す)が約4割である。そのうち保護者がどちらもフルタイムで働いている家庭が11.8%であり、それ以外の家庭が30.4%である。回答者もしくはその配偶者のいずれかが働いている家庭(以下、「片働き家庭」と記す)は約5割であった。ひとり親家庭では、フルタイムもしくはパートタイムで働いている家庭は36家庭中31家庭である。なお、就労状況別の分析では、「共働き家庭」と「片働き家庭」のみに焦点をあてていく(1)。
表3-1.保護者の就労状況からみた家庭のタイプ
東日本大震災が発生したとき、在宅の大人がいたかどうかを尋ねたところ、「いた」と回答した家庭(以下、「在宅家庭」と記す)が61.3%(568家庭)、「いなかった」と回答した家庭(以下、「不在家庭」と記す)が38.7%(359家庭)であった。保護者の就労状況と、震災時における大人の在宅/不在宅の状況との関係に着目すると(表3-2)、「共働き家庭」の5割強は、大人が家にいない状態であったことがわかる。特に、両親が共にフルタイムで働いている場合には、その割合は7割強までに上昇しており、多くの家庭で大人が不在であったことが窺える。それに対して、「片働き家庭」では、7割強の家庭において、大人が在宅していたようである。
表3-2.就労状況別にみた震災時の大人の在宅/不在の割合(上段:% 下段:家庭数)