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学研グループは、小学生向け学習誌「学習」「科学」(1946~2010年)とともに、長年子どもの教育に携わってきた。学校での勉強や運動はもちろん、日常生活全般にわたる「なぜ?」「どうして?」…という子どもの興味や好奇心を尊重し、図鑑や読み物、学習漫画、参考書ほか書籍をはじめ、学習塾、学校の教科書や副読本など幅広く手掛けている。
「小学生白書」は1980年代から2008年まで、おもに「学習」「科学」の読者を対象に子どもの学校や家庭での日常生活、興味・趣味などについて幅広く調査を実施し、年度ごとにまとめた報告書である。
2010年より、「小学生白書」の後継として、学研グループのシンクタンクである学研教育総合研究所が、全国の小学生を中心とした児童を対象に行うネット調査の結果をまとめ発表しているのが、この「小学生白書web版」である。これまで小学1~6年生までの日常生活一般(学校、家庭、趣味・興味)を幅広く調査したもの、また東日本大震災直後の緊急調査「災害時における下校のあり方などに関する調査」など、時勢に即したテーマに絞ったもの、この2本の方向性で調査を行い、公開している。
今回は、2013年3月調査以来1年半ぶりの、小学生1~6年生を対象とした日常生活(家庭、学校、興味・趣味)全般にわたる調査である。「好きな食べ物・嫌いな食べ物」「好きな科目・嫌いな科目」などの定番項目にくわえ、「携帯電話」「道徳」「土曜授業」など新規の質問や、特別企画として、「この1年間で活躍したスポーツ選手」「この1年間での注目ニュース」、「2020年東京五輪」などについて、小学生の意識や声を聞いた。そこからはテレビや新聞ほか、大人の目線からの報道とは違う、子どもの意識が見えてくる。
また、反響を呼んだ前回2014年3月調査「卒業生500名 中学入学直前意識調査」の後追い調査を行い、実際中学に入学して半年の「ケータイ・スマホ所有率」や、中1ギャップ、入学前の期待と不安は、入学後どうなっているのか、最後にまとめている。