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2014年春(2~3月)に、文部科学省をはじめ、内閣府、総務省ほか省庁などが連携し、全国の教育委員会ほか教育関係者やPTAなどに、「春のあんしんネット・新学期一斉行動」*について協力依頼の通達を出した。近年、スマートフォンなどのネット端末が急速に普及し、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、オンラインゲームなどを長時間利用し、生活習慣が乱れたり、新たないじめの原因になったり、不適正な利用で犯罪に巻き込まれる青少年が増加していることを踏まえ、卒業、進学、新入学の時期に特に重点をおいて、民間業者や学校などの関係者に、青少年・保護者に対して安心・安全な利用のための啓発活動などを呼びかけたのだ。中学校、高等学校への新入学を控えた小学6年生・中学3年生、特に新中学1年生とその保護者への啓発に重点を起き、積極的な周知を促している。
学研教育総合研究所でも「小学生白書web版」の前回2013年3月調査の就寝時刻の項目でこれまでにない兆候が見られた。いまや全国的な活動となった「早寝早起き朝ごはん」の成果で近年は「早寝」傾向が続いていたが、高学年女子が深夜まで起きている実態が明らかとなった。特に小学5年、6年と学年が上がるにつれて急激に就寝時刻の遅い層が増加していたことが判明したのである。
内閣府「青少年のインターネット利用環境実態調査」**ほか各種調査データや、マスコミの分析報道、実際に小中学生を持つ保護者からの聞き取りなどから、その原因が、スマートフォンの普及による「LINE」などSNSが、女子中高生を中心に急速に広まり、それが小学生高学年の女子にまで影響しているのではないか、と 推察されている。そのような理由などから、今回は2014年春に小学校を卒業し、新中学1年生となる全国男子女子生徒各250人計500人とその保護者(500組)に、ネット端末(電子機器)利用に関連する項目ほかを中心に、実態と意識を緊急アンケートとしてネット調査を実施した。
また、あわせて昨年末、文部科学省が打ち出した「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」***で、2020年東京五輪をみすえ、重要視される「英語」教育について、外国語活動として小学校で「英語」を学んだ感想、中学の教科「英語」についての意識もサブテーマとして調査した。そのほか、いわゆる「中1ギャップ」、小学校から中学校に変わる学校生活環境などについて一般的な質問も聞いてみた。