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【図5-①】就寝時刻(子の実態)
実際に子どもに聞いた就寝時刻を、性別、電子機器(ネット端末)利用時間、進学校する中学校の集計軸でクロス集計した。(上記図5-①)その結果、性別では、女子の就寝時刻が遅い。午後11時以降に寝る子の割合は、男子が20.8%に対して、女子は32.4%になっている。 また、電子機器利用時間では、もっとも多く利用しているH層(1.5時間以上/日)が、32.1%で、L層(0.5時間以下/日)24.0%と差が顕著に出た。 この二つの集計軸(性別、電子機器利用時間)の結果から、スマホ、LINEが女子に広まり、ネット利用時間が長くなっている…ということがうかがわれる。 上記とは違う視点、進学する中学校でみてみよう。都市部に多い、普通の公立中学校(3年制)以外の私立、国立などに進む予定の子どもは、36.7%が11時以降に就寝している。中学入学に選抜試験などの受験が必要な子どもたちは、小学時代から夜遅くまで「受験勉強」に追われている、のかもしれない。
【図5-②】就寝時刻(保護者の願望) 図5-②
次に、保護者が考える、子どもの適正な就寝時刻をみてみると、11時前が全体の82.2%。子供の実態は、73.4%であることから、保護者は現状より早く子供に寝てほしいと考えているようだ。公立(3年制)以外に進学する子どもの保護者は24.1%、11時以降の就寝を認めてはいるが、この層の子どもの実態は36.7%も起きている。進学準備に勉強が必要であっても、保護者はなるべく早く寝てほしいが、子どもはそれ以上に、夜遅くまで頑張っているということだろうか?