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小学生白書Web版 2014年3月調査

【調査テーマ】「小学生の日常生活に関する調査」

8.中学入学直前意識
個人的な習い事やスポーツについて②(中学進学後)
★中学生になっても続けるのは「塾」「英語」「ピアノ」

【図8-⑫】中学生になって行いたい(続けたい)、個人的な習い事やスポーツ(子ども)*複数回答

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【図8-⑬】中学生になって行いたい(続けたい)、個人的な習い事やスポーツ(保護者)*複数回答

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次に、「中学生になって行いたい(続けたい)、個人的な習い事やスポーツ」の子どもと保護者の意識を、子どもの性別、電子機器利用時間、進学する中学校、就寝時刻の集計軸ごとのクロス集計表(上2点)を見てみよう。

上位は、子ども、保護者ともに一致して「塾」「英語」「ピアノなどの楽器」「通信講座」「習字」と並んでいる。「通信講座」以外は、保護者の数値が子どもの数値を上回っている。これらの教育、教養系の習い事は、保護者の意向が強いのかもしれない。

性別で、特徴的なのは「ピアノなどの楽器」で、子どもでは男子4.8%・女子23.2%、保護者でも男子6.4%・女子22.0%で、圧倒的に女子が高い。「バレエやダンス」も同様に女子が高い。逆に男子が高いのが「サッカー(民間クラブ)」で、子どもで男子10.0%・女子0.4%、保護者で男子10.8%・女子0.4%という結果になっている。

一般的に、中学生になると勉強や部活に忙しくなる、と思うせいか「あてはまるものがない」が子ども32.2%、保護者26.8%と、小学生時代にくらべて高くなっているようだ。電子機器利用時間が多いH(1.5時間以上)層の子どもは、特に高く47.6%と半数近くが「あてはまるものはない」と習い事などに対して意識は低いようだ。

最後に、興味深いのが「進学する中学校が、公立(3年制)以外」層の「塾」が低くなっている点だ。子どもで、公立(3年制)20.7%・公立以外15.2%、保護者で公立26.6%・公立以外15.2%と、公立(3年制)に進学する層が上回っている。これは前述の小学生の時の【図8-⑪】と比較すると大幅に逆転している。ほぼ半数の49.4%が塾に通っていた、公立以外に進学する層は、無事、進学が終わると半数以下の15.2%しか「塾」に通わなくなるようだ。中学受験というハードルを越えるため、進学対策のための「塾」が多いということなのだろう。