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【図7-⑤】小学5・6年での「英語の授業」で楽しかったこと ※複数回答
「英語の授業」でどういったことが楽しかったかを複数回答可で聞いた結果が上のグラフである。最も多かったのが「外国人の先生と出会えたこと」(49.4%)であった。これは、主に「語学指導等を行う外国青年招致事業」(JETプログラム)に基づいて英語の授業で日本人教師を補助するALT(外国語指導助手)の役割が大きいと思われる。小学生にとっては日常生活において身近に外国人と接する機会は少なく、学校現場での外国人との出会いが貴重で楽しい経験であることを表している。他には、「英単語(ことば)を覚えたこと」(45.8%)、「ゲームをしたこと」(45.6%)が上位であった。それらに比べると「歌を歌ったこと」(22.0%)や「外国の文化を知ったこと」(19.2%)は少し低かった。電子機器利用時間別で見てみると、利用時間が長い子どもほど「ゲームをしたこと」が楽しかったとする子どもの比率が上昇する傾向にある(1日0.5時間未満が41.8%→1日0.5~1.5時間が46.6%→1日1.5時間以上が52.4%)。電子機器を長い時間使っている子どもはゲームとして使っている場合が多く、そうした行動傾向がゲームを活用した英語の授業に対する好みにも表れている可能性がある。一方、電子機器を1日1.5時間以上使っている子どもが「外国人の先生と出会えたこと」を挙げる比率が39.3%と低いという結果となっている。また、進学する中学校別では、地元の公立中学校以外に進学する子どもは「英単語を覚えたこと」が51.9%(地元の公立中学校に進学する子どもは44.7%)と高く、「ゲームをしたこと」は39.2%(公立中学校進学は46.8%)と高くなかった。やはり、地元の公立中学校以外に進学する子どもにとっては、中学校での英語学習の事前準備としての意味を強く意識している可能性があるのではないだろうか。