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シリーズ「教育大変動」を語る
第9回
児童生徒の「意欲低下」はなぜ起きる?
学校から家庭への働きかけ
- 古川:
- 答申に対し中教審総会では、どのような意見が出ているのでしょうか?
- 衞藤:
- たとえば、「自立心を養うととともに、ルールを守るといった社会参画を促す両方の視点を強調する必要がある」「日本社会は教育的配慮に欠けており、経済活動が子どもたちの教育に及ぼした影響も明らかにしていくべき」「働くことを通じて感動を伝えるなど、勤労意欲の向上に企業の協力を仰ぐことが必要」などの意見が出ていました。
- 古川:
- 今回のまとめをふまえて、学校の先生方は、児童の意欲の向上のために、保護者にどのようなメッセージを伝えたらよいでしょうか?
- 衞藤:
- そうですね。家庭の教育力の低下は厳然たる事実で、やはりそこを変えていかないと、結局子どもたちは伸びていかない。
先生方は大変忙しくなっていますから、家庭訪問や地域の活動に一緒に参加したりということはできないかもしれません。ですから保護者を学校に呼んだり、学校の活動に保護者が参加したり協力してもらう機会をなるべく増やすということが大切なのではないでしょうか。
学校を地域に開放して、地域で家庭の教育力を高める、保護者に子どもの教育について必要なことを体験を通じて学んでもらう、そういう機会を提供していくことが大切だと思いますね。
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