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研究分野:教育情報研究分野

シリーズ「教育大変動」を語る

第12回

能動的に学習する授業と教師のフォローが学力の高い子どもを作る!

TTと少人数学習は、さらに分析を積み重ねる必要あり
古川:
 グラフ15の「TT」と16の「少人数学習」ですが、小学生より中学生で差が大きいのはなぜでしょう?
グラフ15・16
山崎:
 小学校は元々学級規模も小さいので、学級規模の大きい中学校のほうが効果の出方も大きいのではないでしょうか。教科別のデータを見てみると、中学校でも特に数学の授業を少人数学習で受けている子どもたちの学力が高くなっています。
古川:
 中学校の英語や数学の授業で行われている少人数学習は習熟度別編成が多いようですが。
山崎:
 習熟度別に編成した場合、平均値は上がっても、学力の高いグループと低いグループの格差が大きくなる可能性もあります。愛知県犬山市で実践されているように、生活集団を均等に割るほうがいいのか、今後は細かく検証していく必要があります。
古川:
小学校では少人数指導を受けた方が学力が低いという結果が出ていますが?
山崎:
 解釈が難しいところですね。「学力が低く少人数指導にせざるを得ない」状況にある学級で少人数学習をしていることが考えられます。「少人数編成を行ったので学力が下がった」ということではないと思います。今後、多変量解析を行い、因果関係を分析する必要があります。

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