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角替弘規(桐蔭横浜大学教授)
2.調査の方法と概要
- ○調査方法
- インターネット調査
- ○調査方法の概要
- 今回の調査対象は調査協力会社である株式会社マクロミルにモニター登録をしている全国1,101,730名(都市部649,162名、地方部452,568名)のうち、小学校6年生の子どもを持つ保護者(30歳~59歳)8,093名(都市部4,298名、地方部3,795名)である。この保護者に対して事前に予備調査を行い、小学校6年生の子どもと同居している保護者2,240名(都市部1,036名、地方部:1,214名)を抽出した。抽出した保護者に対して本調査の回答を依頼し、都市部(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・愛知県・大阪府・兵庫県)400名、地方部600名の回答が集まった時点で終了した。都市部と地方部のサンプル数は、各都道府県の全国人口に対する比率と15歳未満の人口数を勘案して決定した。また、男女については都市部男子200名・女子200名、地方男子300名・女子300名とした。
- 回答者には、回答者自身が子どもの面倒を主にみている人であることを確認したうえで設問に回答するよう依頼した。
- 本調査を行った結果、合計1030名から回答を得たが、データを精査した結果、有効回答は1028名となり、これを母数として全体の分析を行った。
- ○調査時期
- 2012年7月下旬
- ○調査協力
- 株式会社マクロミル
- ○調査対象のプロフィール
- 今回の調査で収集されたデータを分析するにあたって、回答者の特性について簡単に触れておきたい。その理由は、この調査が学校における理科について尋ねた調査であるものの、学校を介した質問紙調査とは異なり、インターネットを利用した調査であることから、回答者にあらかじめ何らかのバイアスがかかってしまう可能性が完全に払拭できないからである。学校を介した調査であれば、学校が置かれた地域特性による偏りは発生する可能性はあるが、保護者の職業や家庭状況などはよりランダムなものとなる可能性が高くなる。今回はインターネットを利用した調査であるため、パソコンとインターネット回線の所有を前提としている。このため、調査結果の分析を読み解くにあたっては、今回の調査の回答者がいかなる人たちなのかということをあらかじめ踏まえておく必要があると考えた。
- まず性別については回答者の9割以上(92.2%)が女性であった。また、年齢は30代後半から40代(35~49歳)で9割以上を占めている。
- 地域としては関東地方の回答者が最も多く(26.8%)、以下割合の多い順に、近畿地方(18.9%)、中部地方(17.3%)、九州地方(12.9%)、北海道(7.6%)、中国地方(7.2%)、東北地方(5.7%)、四国地方(3.5%)という構成となっている。この調査はインターネットの使用を前提とした調査であることから、東北地方の回答者の割合が低いことは震災の影響もあるものと考えておく必要がある。
- 回答者の世帯年収についてみると、400万円未満の世帯が約20%、400~600万円の世帯が約30%、600~800万の世帯が約20%、800万円以上の世帯が約15%という構成になった。また、回答者の職業は「専業主婦(主夫)」が約56%、「パート・アルバイト」が約27%となっており、このふたつで8割以上を占めている。
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