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小学生白書Web版 2015年10月調査

【調査テーマ】「小学生の生活・学習・人間関係等に関する調査」

【特別編/自尊感情、いじめなど】
・道徳の授業(好き&嫌い)
★教科化される道徳の授業、小学生の捉え方は?

【図10-⑦】道徳の授業(好き・嫌い)

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いじめへの対策の一つとして、小学校では2018年度から「道徳」が教科へ格上げされるが、現在行われている道徳の授業を、小学生はどのように感じているのだろうか。【図10-⑦】は、「あなたは、学校の『道徳』の授業が好きですか。嫌いですか。」の質問結果だ。

道徳の授業について「好き」と答えたのは全体として15.3%。これに「どちらかといえば好き」25.0%を合わせた『好き・計』は40.3%となった。

しかし、今回のアンケートで尋ねた【図8-①】の「好きな教科、嫌いな教科」の回答では、「好き」「嫌い」の授業いずれにおいても、道徳は低いポイントとなっている。この質問結果と合わせて判断すると、道徳は「好きでも嫌いでもない」といった位置づけが妥当だといえる。

後出の【いじめ(話し合う時間)】の回答内容と考え合わせると、道徳がいじめ問題の一つの対策として効果をあげるためには、子どもたちの身近で起こっているテーマを取り上げるなど、より実践的に子どもの心に響き、行動に変化が現れる授業を組み立てるなどの必要があるのではないだろうか。

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