上の【図4－⑦】は、「あなたの好きな食べ物と嫌いな食べ物を3つまで選んでください」の質問の結果だ。

好きな食べ物【図4－⑤】の第1位は、今回も「おすし」（41.2%）で全体の4割の子が好きな食べ物として「おすし」を選んだ。特に、4年生女子は49%と2人に1人の子が「おすし」を好きな食べ物の1つとして選んだ。

2位は「フライドチキン・からあげ」（25.1％）。2014年9月調査では「からあげ」という選択肢はなく、「フライドチキン」（昨年は11位、10％）という選択名だったのだが、本調査で「フライドチキン・からあげ」という選択名にしたことで、2位に急上昇した。
この結果から、小学生は「フライドチキン」と「からあげ」は同じ認識ではなく、別の食べ物と捉えている可能性がある。コンビニエンスストアなどでも、フライドチキン、からあげと名称はさまざまで、鶏肉を油で揚げたもので本来は同じであるが、小学生は「フライドチキン」も好きだが、「からあげ」がより好きだということがわかる。

2位以降は、3位「ラーメン」（23％）、4位「焼き肉」（22.3％）、5位「カレーライス」（21.2％）、6位「ハンバーグ」（18.3％）と続く。
ラーメン、焼き肉、カレーライス、ハンバーグは、昨年も上位5位以内に入っている定番人気メニューだが、昨年と比べると、若干順位の変動がみられた。
ラーメンは、特に1～3年生男子に人気で、焼き肉は3～6年生男子の約3割が好きと答えている。5・6年生女子は焼き肉よりハンバーグを好きな割合が高く、カレーライスは2年生女子の約3割近くが好きと答え、１年生女子はポテトフライを好きな子が2割以上いた。

一方、嫌いな食べ物【図4－⑥】については、「嫌いな食べ物はない」が全体の45.6％となっていて、小学生の約半数は「好き嫌いがない」といえる。

嫌いな食べ物の1位は「サラダ」（16.8％）で、2位「焼き魚」（14.1％）、3位「さしみ」（11％）と続き、いずれも昨年と同じ順位となった。

「おすし」は4割以上の小学生の好きな食べ物だが、「さしみ」は嫌いと回答した子が多いという結果も昨年と変わらなかった。