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TOP > 小学生白書Web版 > 2010年9月調査 > 序章 学校での「学び」を考える ~今どきの「勉強ができる子」とは?~
石井久雄(明治学院大学准教授)
本調査に回答した小学生には、どのような特性があるのでしょうか。ここでは、調査対象者の社会的背景を明らかにします。
調査対象者の学年別・性別の人数は以下の通りです。
調査対象者は、どのような場所に住んでいるのでしょうか。図0-1をみてみると、街なかに住んでいる者が、7割近くになっています(「街のなか」、「どちらかといえば街のなか」と回答した割合の合計)。
このことから、調査対象者は、都会の住民が多いといえます。
図0-1 住んでいる所(全体)
図0-2に示されているように、調査対象者のうち、公立の小学校に通っている子どもは97.2%にのぼり、圧倒的多数となっています。なお、『文部科学白書2009』によれば、小学校に在学する全児童のうち、公立の小学校に通っている子どもは98.3%です。
従って、今回の調査対象者は、全国的な様相とほぼ同様の傾向を示しているといえます。
図0-2 通っている小学校の種別(全体)
調査対象者の学力は、どれくらいなのでしょうか(図0-3参照)。自己申告ではありますが、「学校での成績が良い」と答えた者は、5割近くを占めています(「上の方」、「真ん中より上」と回答した割合の合計)。それに対して、「学校での成績が悪い」と答えたのは、1割に満たない者しかいません(「真ん中より下」、「下の方」と回答した割合の合計)。
このことから、調査対象者は、「成績が良い子ども」が比較的多いことが分かります。
図0-3 学校の成績(全体)
以上のような特性をもつ調査対象者であることを念頭におきつつ、各章を読みすすめてください。なお、インターネット調査を行ったので、当然のことながら、調査対象者は、インターネットができる環境の家庭の子どもであるということを、付け加えておきます。