2023年10⽉23⽇より、アドレスが変更になりました。https://www.gakken.jp/kyouikusouken/
トップページ、⽩書シリーズなど、お気に⼊りに登録されている場合は、お⼿数ですが変更をお願いします。
TOP > 小学生白書Web版 > 2010年9月調査 > 第2章 小学生の日常生活についての意識と実態
遠藤宏美(明治学院大学非常勤講師)
全体に着目すると、最も多い勉強時間は「30分?1時間未満」であり、約半数(52.8%)の子どもたちがそれに該当する(図2?3)。次いで多いのは「1時間?2時間」を勉強にあてている子どもで、約4割(40.3%)である。つまり、小学生のほとんどが30分から2時間くらいの間、勉強をしていると言って差し支えないだろう。
図2-3.勉強する時間
性別で比較すると、男子に比べ女子の方が1時間以上(「1時間?2時間未満」「2時間?3時間未満」「3時間以上」)勉強する割合が高く(男子:39.7%<女子:50.0%)、女子の方が長い時間、家で勉強をしているようである。
学年別の結果に着目すると、1時間以上(「1時間?2時間未満」「2時間?3時間未満」「3時間以上」)勉強する子の割合が、学年が上がるにしたがって増加する傾向にあり、特に5・6年生の半数以上にのぼる(5年生:60.0%、6年生:56.5%)。2時間以上(「2時間?3時間未満」「3時間以上」)勉強する子も5・6年生に多くみられ(5年生:9.0%、6年生:7.5%)、家庭での勉強時間が長くなっているといえよう。その理由として、学年が上がると学校の勉強が難しくなるため、学校の宿題や予習・復習に時間がかかることが考えられる。それに加え、先述のとおり、4年生以上では学習塾に通う割合が高かったことから、塾の勉強などをするために勉強時間が長くなると考えられる。
以上で明らかになったことは、次の3点である。
では、この3点を踏まえて、子どもたちの日常生活の過ごし方を探っていくことにしよう。