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TOP > 小学生白書Web版 > 2010年9月調査 > 序章 学校での「学び」を考える ~今どきの「勉強ができる子」とは?~
渡辺恵(明治学院大学非常勤講師)
最後に、学校の勉強が将来役に立つかどうかを尋ねた結果をみておく(図1-14 及び図1-15)。
図1-14.学校の勉強は将来役に立つか(全体・性別)
図1-15.学校の勉強は将来役に立つか(学年別)
全体では、学校の勉強が将来役に立つと考えている小学生は約半分である。「わからない」と回答する児童は4割強である。
したがって、小学生の段階では、必ずしも学校での勉強と自分の将来とのつながりがみえているわけではないといえる。
先の好きな授業に関する結果を鑑みれば、小学生の授業に対する期待が即時的な楽しさに傾倒するのは、学びと将来との結びつきが曖昧であるためとも考えられる。
ただし、学年別にみると、「わからない」と回答する児童が徐々に減り、「将来役立つ」と回答する児童が増えている。このことから、成長するにつれて、学校の勉強を将来と関連させて考えるようになると思われる。