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小学生白書Web版 2010年9月調査 調査結果

第2章 小学生の日常生活についての意識と実態

遠藤宏美(明治学院大学非常勤講師)

1.家庭学習の状況
(2)4年生以上で増加する、国立・私立中学受験の希望

 では、なぜ4年生以上では学習塾に通う子どもの割合が増えるのだろうか。その原因のひとつを、国立または私立中学校の受験希望に見ることができる。
 国立や私立の中学校を受験する希望を持っているかどうかについて、図2?2に示した。

帯グラフ

図2-2.国立・私立中学校の受験希望(学年別)

 この結果によると、「(受験をするかどうか)わからない」という回答が高学年になるほど減少し、受験に対する態度がはっきりしてくることがわかる。「受験するつもり」と回答した子どもは、先に見たように塾通いの割合が増加する4?6年生でそれぞれ16%前後に達しており(4年生:15.0%、5年生:15.5%、6年生:16.5%)、塾の利用が増加する傾向と、国立・私立中学校を受験する希望が増加する傾向とが、同じような動きを示していることが見て取れる。つまり、中学校受験を考えると、塾に通って力をつけようとすることにつながるのではないかと考えられる。

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