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【表D-1】小学生の「好きなこと」(全体・男女別・複数回答・%)
【図D-1】小学生の「好きなこと」(男子・複数回答・%)
【図D-2】小学生の「好きなこと」(女子・複数回答・%)
ゲームやインターネット等、子どもを取り巻く社会環境は大きく変化しているが、その中で子どもたちはどのようなことを「好き」と感じているのだろうか。ここでは、「あなたの好きなことはどんなことですか」という設問の回答をみていくことにしよう。
表D-1に示したように、小学生が「好きなこと」として多く挙げているのが、「体を動かしたり、スポーツをしたりすること(59.7%)」「絵を描いたり、ものを作ったりすること(53.2%)」である。特に、スポーツは男子に、ものづくりは女子に人気があるようである(「体を動かしたり、スポーツをしたりすること」(男子:68.9%、女子:50.5%)、絵を描いたり、ものを作ったりすること」」(男子:45.3%、女子:61.2%))。また、音楽に関すること(「歌をうたったり、楽器を演奏したりすること(男子:22.0%、女子:47.9%)」「音楽に合わせて体を動かしたり、ダンスをしたりすること(男子:14.2%、女子:31.1%)」)も女子の方が「好き」と回答している割合が高い。ここからは、体を動かすものは男子が、絵画や音楽といった芸術を女子が好む傾向がみてとれる。
また、男女別に学年ごとの違いをみてみると、女子の場合、学年が上がるにつれて、選択肢の回答を選ぶ割合が減っていることがわかる(表D-1、表D-2参照)。一方で「その他」の割合のみ増加する傾向があることから(1年:1.9%→6年:6.8%)、この結果は、高学年になるにつれて、女子小学生の「好きなこと」が多様化していく様子を示しているのかもしれない。
(立正大学講師:丹治恭子)