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【図H-5】男子が「嫌いな色」①(男子全体、複数回答、%)
【図H-6】男子が「嫌いな色」②(男子学年別、複数回答、%)
小学生たちは、どんな色が嫌いなのか。男子が嫌いな色ベスト5をみてみよう(「嫌いな色」を3つまで選択)。男子全体では、約6割の「ピンク」が1位、約3割の「茶色」が2位となっている(「ピンク」:59.2%、「茶色」:26.4%)。その後は、1割前後で、「むらさき」、「黒」、「きみどり」が、3,4,5位となっている(「むらさき」:12.8%、「黒」:8.7%、「きみどり」:7.3%)。男子は、なぜ「ピンク」が嫌いなのか。「ピンク」は女子が好む色だと捉えているからであろうか(図H-5参照)。次に、男子の嫌いな色を学年別にみてみよう(図H-6参照)。特徴的だったのは、以下の3色である。「黒」は、学年が上がるにしたがって、嫌いな者の割合が減る(「黒」1年:11.7%→6年:6.8%)。「茶色」と「きみどり」は、嫌いな者の割合が増えるということである(「茶色」1年25.2%→6年:30.1%、「きみどり」1年:4.9%→6年13.6%)。「黒」は、低学年で嫌われ、高学年で好まれる色なのかもしれない(図H-2も参照のこと)。学年によって、嫌いな色が変化する部分があることがうかがえる。
(明治学院大学教授:石井久雄)