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小学生白書Web版

小学生白書Web版 2013年3月調査

【調査テーマ】「小学生の日常生活に関する調査」

保護者への相談内容②
★思春期に入りつつある高学年男子の悩みとは?

【図T-13】保護者に相談すること(男子学年別,複数回答,%)

折れ線グラフ

保護者に相談することを、性別学年別にみていくことにする。男子で特徴的だったのは、以下の7項目である。まず、学年が上がるにつれて、「勉強でわからないこと」(1年:85.4%→6年:64.1%)、「友だちとの関係」(1年:52.4%→6年:39.8%)の割合が減少している。逆に、「成績のこと」(1年:7.8%→6年:19.4%)、「進学・受験のこと」(1年:4.9%→6年:16.5%)、「先生との関係」(1年:9.7%→6年:16.5%)の割合が増加している。また、「ケータイやインターネットでのトラブル」(1年:1.0%→6年:7.8%)、「体の成長のこと」(1年:3.9%→6年:10.7%)の割合も増加している。高学年男子のことを思い浮かべてみると・・・。学力のことが気になりだす、中学受験が近づく、反抗期に入り始めることなどを背景としながら、「成績のこと」や「進学・受験のこと」や「先生との関係」といった悩みが多くなるのであろうか。また、「思春期メディア」と呼ばれるケータイとの関わりの増加、第2次性徴が現れる時期であることを背景として、「ケータイやインターネットでのトラブル」や「体の成長のこと」といった悩みが多くなるのであろうか。高学年男子のおかれている状況への理解を深めたい。
※下田博次『子どものケータイ~危険な解放区~』(集英社新書、2010年)より

(明治学院大学教授:石井久雄)

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