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【図J-1】「嫌いな食べ物」トップ10(全体,N=1236,複数回答,%)
小学生全体でみると、嫌いな食べ物には、性別や学年を問わず「やき魚」が上位にランクインした(嫌いな食べ物を3つまで回答、図J-1参照)。「やき魚」に関しては、骨を取るといった食べづらさや内臓部分の独特な味わいが、子どもに苦手意識を与えていることが考えられる。早い時期に正しい箸の使い方や魚の下ろし方を教えることで、苦手意識を解消する効果が期待できるかもしれない。同じく上位にランクインした「サラダ」は、トマトやキュウリなど特定の食材への苦手意識が理由として考えられる。(食物アレルギーの問題は別にして)健康を維持するうえで野菜の摂取は不可欠であることから、バランスの良い食生活の重要性を伝える食育が必要であろう。注目すべき点は、好きな食べ物ランキングで「おすし」が不動の1位を獲得したにも関わらず(図I-1参照)、嫌いな食べ物の第3位に「さしみ」がランクインしていることだ。やはり「おすし」に対しては、「家族で外食」という特別なシチュエーションによって幸福感や好感度が高められることが影響しているのかもしれない。あるいは、「おすし」と一口にいっても子どもに人気なのは「さしみ」を使用しない軍艦ものやたまご等の可能性も考えられる。
【表J-1】「嫌いな食べ物」ランキング(全体,N=1236,複数回答,%)
注)「その他」は25.3%であった。
(埼玉大学大学院生:石谷友里、明治学院大学教授:石井久雄)