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【表L-1】「好きなジャンル」の本トップ5(全体・複数回答)
【表L-2】「好きなジャンル」の本トップ5(男子全体・複数回答)
【表L-3】「好きなジャンル」の本トップ5(女子全体・複数回答)
小学生はどのような本を好んで読んでいるのだろうか。「あなたはどんなジャンルの本がすきですか」という問いを設け、「童話・名作・昔話」「趣味本」「自然科学」「探偵・推理もの」「SF・冒険もの」「地理・歴史」「伝記」「まんが・雑誌」の中から2つを選んでもらった。
調査結果から、小学生の好きなジャンルベスト5をみてみると、最も人気のあるのが、「まんが・雑誌」であり、46.4%の小学生が好きなジャンルとして選択していた。次いで「童話・名作・昔話」で28.6%、「探偵・推理もの」が22.5%、「趣味の本」19.1%、「SF・冒険もの」15.7%と続いた(表L-1参照)。日本が世界に誇る文化の一つとされる「まんが」が、小学生にも愛されていることが確認できる。また、2位、3位、5位には物語やフィクションが続いており、ノンフィクションのジャンルがランクインしていないことから、小学生にはノンフィクションのジャンルは人気がない様子が窺える。
この結果を男女別にみてみると、女子のトップ5の順位と小学生全体のトップ5の順位が対応していることがわかる(表L-2、表L-3参照)。おこづかいの使い道(図F-6参照)において、男子に比べて女子の方が「本や雑誌」の割合が高かったことを踏まえると、女子の読書の好みが小学生全体の読書傾向に影響を与えていると言えそうである。また、小学生全体ではトップ5入りしていなかった「自然科学」が男子の2位にランクインしている。ここからは小学生の頃から、男女の興味に違いが表れている様子が窺える。
(立正大学講師:丹治恭子)