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【図Y-1】留学希望(全体・学年別・%)
文部科学省によると、2010年に海外の高等教育機関に留学している日本人学生は5万8,060人で、留学者数のピークであった2004年(8万2,945人)以降、6年連続して減少しており、こうした変化に伴い、昨今の日本人学生の「内向き志向」が指摘されるようになっている。
それでは、初等教育段階である小学生は、留学をどのように考えているのだろうか。本調査では、「あなたは将来、外国に行って勉強したいと思いますか」という設問を設け、小学生に留学希望について尋ねてみた。
結果をみると(図Y-1参照)、小学生全体では、「とてもそう思う」「まあそう思う」を併せた36.6%が、留学に前向きなことが明らかとなった。割合としては少ないが、全体の3分の1以上の小学生が留学に対する興味を持っていることがわかる。
さらに、この結果を学年別にみると、若干ではあるが、学年が上がるにつれて、「まったくそう思わない」の回答が減少していた(1年:18.4%→6年:13.6%)。こうした留学への抵抗感が軽減される理由については、さらなる検討が必要である。
(立正大学講師:丹治恭子)