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【表N-1】「好きな科目」トップ5(全体)
【図N-1】好きな科目の割合(全体、学年別、%)
【表N-2】「好きな科目」トップ5(男子全体)
【表N-3】「好きな科目」トップ5(女子全体)
小学生が一日の大半を過ごす学校生活。その中で授業は重要な位置を占める。それでは、小学生はどのような科目を好んでいるのだろうか。そこで、「あなたが好きな科目ときらいな科目を1つずつ選んでください」との質問を設け、回答を求めた。
ここではまず、小学生の好きな科目トップ5から見ていこう(表N-1 参照)。好きな科目として挙げられたのは、第1位が算数(22.1%)、第2位が体育(21.0%)、第3位が図画工作(16.7%)という結果となった。その後は少し割合が減るが、国語(12.0%)、音楽(8.0%)と続いている。座学を中心とする教科では、算数が群を抜いて人気があるようである。
この結果を学年ごとにみてみると、算数は概ね学年ごとの割合に差はないものの、体育や図画工作は、学年が上がるごとに割合が減っていることがわかる(図N-1 参照)。さらに、低学年の方が好きな科目として挙げられている科目数が少ないのに対して、高学年に上がると科目が細分化されていくことがわかる。例えば、1年生では、5%以上の小学生が「好き」と答えている科目は5科目だったのに対し、3・4年生では6科目、5・6年生では7科目となっている。「生活科」が「社会」と「理科」に分割されたり、高学年で新たに「家庭科」や「外国語(英語)」が加えられたりする等、選択肢が増えるにしたがって、科目に対する好みも分かれていく様子が窺える。
また、好きな科目トップ5を男女別にみてみると(表N-2、表N-3 参照)、男子は第1位に算数(29.1%)、第4位に理科(10.7%)が入っている一方、女子は算数を4位に抑えて第2位に国語(18.6%)が入っていることから、男子は理系、女子は文系を好む傾向がみられた。
(立正大学講師:丹治恭子)