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【図S-1】「なりたい職業」トップ5(全体)
【図S-2】「なりたい職業」トップ5(男子全体)
【図S-3】「なりたい職業」トップ5(女子全体)
先に小学生の将来の進路希望として、最終学歴について扱ったが、職業についてはどのようなものを希望しているのだろうか。本調査では、「将来、あなたがなりたいもの(仕事)は何ですか」との問いを設け、回答を求めた。
小学生のなりたい職業トップ5をみてみると(表S-1参照)、最も人気のあるものでも「パティシエ・ケーキ屋さん」の10.0%という結果となっており、希望が特定の職業に集中せず、細分化している傾向がみられる。次いで第2位は「プロサッカー選手」6.3%、第3位は「幼稚園の先生・保育士」と「マンガ家・イラストレーター」で共に4.2%、第5位が「プロ野球選手」4.1%となっている。小学生にとっての将来の職業は、日常的に触れる職業のみならず、プロスポーツ選手やマンガ家が“憧れ”や“夢”として描かれているようである。
この結果を男女別にみてみると、男子のトップ5と女子のトップ5とで、職業が全く異なっていることがわかる(表S-2、表S-3参照)。男子は第1位・第2位に、「プロサッカー選手」(11.8%)「プロ野球選手」(8.1%)がランクインし、次いで「ゲームデザイナー」(6.8%)「エンジニア・技術者」(5.5%)「医師」(5.2%)と続いている。一方、女子のトップ5は、「パティシエ・ケーキ屋さん」(18.3%)が群を抜いて高く、次いで、「幼稚園の先生」(7.8%)「花屋さん」(6.3%)「看護師」(6.0%)「マンガ家・イラストレーター」(5.7%)という結果となっている。トップ5にランクインしている職業も、それぞれの割合が低いため一概にはいえないが、男子に比べて女子の方が、日常的に触れる職業が多いことが窺える。さらに、現状で男性が多く就いている職業には男子が、女性が多く就く傾向のある職業には女子が惹かれる傾向もみられる。
(立正大学講師:丹治恭子)